私の友人が、ある読書記録のサイトにあげていたのを見て、タイトルに惹かれて読んでみました。
就職浪人生である鬱野たけしが主人公です。
「人と食事するのは好きじゃないし、たいして食に興味もない…。鬱々とした想いの中で日々、ひとりめしを食う。」
日常の些細な出来事にウツウツとした思考を逡巡させていくというマンガです。
自分の中に「鬱野たけし」がいるのでしょう。もちろん境遇も違うし、彼の体験と私の体験に何一つ共通点はありません。
けれども、彼が発する言葉の機微にかなり共感してしまっている自分がいます。
学生時代、ひとりで映画を観に行ったり、マンガ喫茶に入ったりした時。
鬱野と同じような思考でウツウツとしていた気がしないでもないのです。
忘れてしまっていますが、鬱野の逡巡に私は懐かしさを感じてしまっています。
おススメしたいところですが、このマンガは肌に合わないという方も多いかも知れませんね(笑)。