「モアナと伝説の海」

すごいニュースが飛び込んできました。

ディズニーアニメーション「モアナと伝説の海」のモアナ役の日本版の声優に、沖縄県出身の屋比久 知奈(やびく ともな)さんが選ばれたとのことです。

詳しくはこちら → 「Disney Movie ニュース」

 

 

つい先日、このブログで「ミュージカルLIVE」の告知をしました。

実は、この屋比久知奈さん、そのミュージカルLIVEの出演者でもあるのでした。

改めてフライヤーを(裏から)掲載します。(左下の写真が知奈さんです。)

 

 

これはすごいイベントになってしまいました。

素晴らしいLIVEになりそうですね。

 

 

ちなみに「モアナと伝説の海」の日本版予告の動画がありましたので、ご紹介します。

今から楽しみです。

 

 

江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」

最初に読んだのが、いつだったのか今となってはわからないほどの古典ミステリです。

著作権が消失したおかげで、この名作も青空文庫で読むことができるようになりました。

「屋根裏の散歩者」(青空文庫)

 

犯人が狂気を孕んでくる心理描写にどんどん引き込まれてしまいます。

「少年探偵」シリーズで馴染み深かった明智小五郎が、やはり全てを見通した観察眼と推理力で事件を解決してしまうのですが、この作品の魅力はなんといっても異常なシチュエーションでしょう。

リアルさを追求する最近の傾向とはちょっと趣が違いますが、突拍子もない異常さがあったとしても、語り手としての江戸川乱歩の筆力がミステリーの味を濃くし、物語を面白くしています。

 

ラジオドラマがありましたので、ご紹介します。

単なる朗読ではない、素晴らしい脚本でした。

 

 

 

見るものは見られえず

ビクトール・フランクルの書物に、このような言葉があります。

 

網膜の根源的箇所、すなわち視神経が網膜に入り込むその箇所に「盲斑」があるのと同じように、精神もそれが自分自身の根源を有しているまさにその場所においてすべての自己観察、すべての自己反省に関して盲目となる。

精神が完全に根源的であり、完全に「自分自身」であるその場所において、精神は自分自身に関して無意識なのである。

そして、このような精神に関してこそ、古代インドの聖典ヴェーダに述べられている次の言葉がそっくりそのままあてはまる。

「見るものは見られえず、聞くものは聞かれえず、考えるものは考えられない。」

 

フランクルは、人間であるということは自分以外の「何か」や「誰か」に向けられてはじめて輪郭を表すもの、自分自身を他者のうちに見出すものだと言っていました。

私が信じられないのは、彼の、その世界に対する信頼の深さと托身の姿勢です。

「その世界は、出会うべき他の存在と、実現すべき意味に満ちている世界」だと言い切っていました。

他者不信、自己不信に満ちた現代の我々にとって、想像すらできない境地と言えます。

「主客一体」という言葉は、愛深き実践者でなければ説得力がありません。フランクルはそれを地で行くような人だったのでしょう。

 

大寒波

先週末は全国的に大寒波に襲われました。週明けの今日16日にもその影響が続くそうですから、通勤や通学に影響が出たのではないかと心配です。

 

各地の寒さには比較もできませんが、沖縄も土日は久しぶりに寒くなりました。

夏日が続いたお正月には「冬らしさがない」と言いながら、寒くなると「寒い寒い」と縮こまっています。

なかなか体調を維持するのが難しい時期になりましたね。

感染性胃腸炎も那覇市の定点あたりの報告数(第1週)が16.29人で、まだ警報が発令継続中です。

詳しくはこちら → 「那覇市内の感染症の発生状況」

またインフルエンザも全国的に注意報が発令されています。手洗い、咳エチケットを徹底して、予防に努めましょう。

 

 

 

国語辞典

何十年ぶりかに「国語辞典」を購入しました。

家族からは「スマホもあるしパソコンもあるのに、なんで? 電子辞書じゃだめなの?」と不思議そうに訊かれました。

わからない言葉に遭遇した時には、電子辞書はもちろん便利です。

発音の悪い私は「Siri」に訊くとかけあいの漫才みたいになるのでやりませんが、今の若いヒトがSiriと対話しているのを聞くと、びっくりします。

答えを引き出すスキルというのは、AIを持ち出すまでもなく、インターネットが出現してきた頃からどんどん進んでいっているのを実感します。

医学論文の文献検索などは特にそうですね。ある一時期(研修医時代)は毎月送られてくるMEDLINEのCD-ROMをパソコンにセットして検索したものでした。今では当たり前のようにオンラインで無料で検索をかけることができます。

 

そんな時代ですが、あえて紙の国語辞典をそばに置いておきたくなりました。

この国語辞典の良いところは、パラパラとめくっていくところにあると思っています。

ぱっと開いたページをなにげに見て、知らない言葉に出会った時。

あるいは、知っているつもりの言葉を「こんなふうに説明するんだ」と感心する時。

日本語の奥の深さを実感します。

 

「いや、ヒマじゃないんだけど、ヒマつぶしに読むと面白いんだよ。」

クリニックのスタッフに買ったばかりの国語辞典をちょっとだけ自慢しました。

生きた知識に触れた気になってくるのです。なんちゃって!(笑)

【なん-ちゃって】(←なんて言っちゃって・などと言ってしまって)[俗語] 1〈連語〉いま言ったことを冗談のように思わせたいときに使うことば。2〈接頭〉みせかけの。それらしい。「―料理(=一見するとそれらしく見える料理)」

インフルエンザ流行状況(2017年第1週)

全国的に人口移動が激しくなる影響なのか、例年の傾向としてインフルエンザは、成人の日の直後から急激に増加していきます。

報告は、2017年第1週で1月2日~8日までの1週間のものですが、全国的に注意報レベルに達していて、自治体によっては警報レベルの30人を超えた地域もあるようです。

ますます今後の状況に注意が必要になってきました。

 

沖縄県全体の定点あたりの報告数は17.93人ですが、前週と比較してかなりの増加です。

詳しくはこちら → 沖縄県のインフルエンザ流行概況

 

北部、南部、八重山保健所管内の定点あたりの報告数が前週と比較して増加率が大きいことが目立っています。

 

耳にタコかも知れませんが、繰り返します。

手洗いと咳エチケットは、いつも心がけて実践していきましょう。

コンビニのマジック「トランプの抜き取り術」

年末のコンビニエンス・ストアは、クリスマスや忘年会シーズンということもあって、昔の駄菓子屋さんのような楽しみがあります。

これらの「季節モノ」は、日用品とかけ離れて、ふと衝動買いを誘うようなオーラを周囲に放ちながら、存在感たっぷりに並んでいます。そうそう、時には陳列棚からはみ出るようにレイアウトされているものもありますね。

 

さて、よく利用するコンビニエンス・ストアで、年末から気になっている商品がありました。

けれども、気にはなっていましたが、ぐっとこらえて買わずにいました。衝動買いに負けるのがちょっとだけ悔しかったからです。

年が明けて、先日そのコンビニエンス・ストアに入ったら、まだその商品があります。

この店でこれを買う人間は、もしかしたら私を置いてほかに存在していないのかも知れない。ちょっとした義務感もあって、年を越えて大人買いをしてしまいました。その棚にあるパッケージのシリーズを、まとめ買いしたのです。ひとつ130円でした。

 

今回は、そのうちのひとつを紹介します。

フジカさんの「ワンダフルマジック」シリーズです。

いつもはダイソーマジックやテンヨーマジックを紹介していますが、フジカさんは沖縄ではあまりお目にかかったことがありません。(私の生活圏内に限ってのことですが)

取り扱っているマジックは古典的なものですが、プレゼンの仕方が、ほかとは違っていました。

タイトルが「トランプの抜き取り術」

ダイソーマジックで原理が類似のものに「完全消失トランプ」があります。

そうそう。このブログでも「ハートのAとの旅立ち」というタイトルでご紹介(実演?)したことがあります。お時間があれば、お試しください。

→ こちら「トランプ・マジック ハートのAとの旅立ち」

 

このネタは4年前に上映された「グランド・イリュージョン」の映画館内のポスターにも、宣伝用に使われていたんですよ。

 

フジカさんの「トランプの抜き取り術」では、場面の転換を演者の動作で行うというところに工夫があるようです。

感心しましたし、面白いと思いました。

もし、コンビニエンス・ストアで見かけたら、試してみてください。

 

2016年「キネマ旬報 ベスト・テン」

朝の登校前のひととき。映画好きの娘が、スマホを片手にNEWSを嬉しそうに読み上げていました。

「お父さん、キネマ旬報のベスト・テンの1位は「この世界の片隅に」なんだって!」

年末に一緒に観に行って、すっかり「この世界の片隅に」の虜になってしまった娘は、権威ある映画賞の受賞を自分のことのように喜んでいました。

あの日、映画を見終わった二人は、感想を言い合う恒例の帰路の時間を、どうしても言葉を紡ぎ出せずに、ただ呆然としているだけだったのでした。

「やっぱりというか、すごいよね。アニメ映画の1位は「トトロ」以来なんだって。」

どうも、28年ぶりの快挙らしいです。

「2位はなんだと思う? 「シン・ゴジラ」だよ。」

そして、『庵野カントク良かったねえ。脚本賞ももらっているよ。」と続けました。

「確かに去年はいい映画がたくさん観れて、幸せだったなあ。」

そういう娘も、外国映画の1位「ハドソン川の奇跡」を観逃してしまったのが、かなり心残りだったようです。

 

それにしても、映画が趣味であることが、幸福であることを感じる朝でした。

 

 

ミュージカルLIVEのお知らせ

創作ミュージカルのフライヤーが届きました。お知らせをさせてください。

(と言っても、私が出演する訳ではありません。当たり前ですが!(笑))

 

創作ミュージカル団体 バフォ部 スタジオパフォ 制作の

「ミュージカル LIVE FROM OKINAWA !!」

2月3日(金)18:30開場 19:00開演

場所はパレット市民劇場です。

チケット 全席自由 2000円

「ミュージカルを知らない人でも楽しめる、心踊るLIVE」をキャッチフレーズに、ワクワクを詰め込んだLIVEになります!

 

Facebookページはこちら→ ミュージカル LIVE FROM OKINAWA !!

 

 

「夢の美術館-めぐりあう名画たち-」

日曜日に沖縄県立博物館・美術館で「夢の美術館-めぐりあう名画たち-」を観てきました。

この企画は北九州市立美術館と福岡市美術館の両館が、大規模改修工事のために休館となったために実現した夢のコラボ展覧会とのことでした。

沖縄県立博物館・美術館を皮切りに九州を回り、島根県立美術館まで足を伸ばす予定だそうです。

美術館のホームページにこんな説明がありました。

 

北九州市立美術館からは、ドガ《マネとマネ夫人像》、モネ《睡蓮、柳の反影》、草間彌生《南瓜》など30点を出品。福岡市美術館からはダリ《ポルト・リガトの聖母》、シャガール《空飛ぶアトラージュ》、ミロ《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》など39点、合計69点が展示されます。

2館の名品が一堂に展示されるのは今回が初めてです。

フランス印象派から現代美術まで、2館の多彩な作品をぜひ各会場でご覧ください!

 

実際に名画の数々に触れて、画家たちが生きた時代と生み出された作品が重なって、静かな「夢のような」贅沢な時間を過ごしました。

こんな機会も滅多にないと思ったので、音声ガイドのプレイヤーを借りてゆっくりと美術史や裏話などの説明を聞きながら観ていきました。

例えば、ルチオ・フォンタナの絵のように、「この発想は新しい」と思った絵が実は1964年の作だったり、芸術の力の奥深さ、力強さに驚きを隠せませんでした。

 

ロダンはこんな格言を残したそうですね。

「芸術とは、自然が人間に映ったものです。大事なことは、鏡をみがくことです。」

それぞれの鏡に何が映ったのか。とても興味深く、感動的な出会いでした。

 

沖縄県立博物館・美術館は、2月5日(日)までの企画だそうです。ぜひ御覧ください。