実験の小道具

 

講演会に向けての準備をしています。(週末ですから、すでに準備が遅いんですけど。)

 

私のプレゼンの理想は「ためしてガッテン」

一般の方々にわかりやすく説明する、あの手法を真似したい!

ということで、小道具を作成中です。

 

昨日、100円ショップで購入してきた品物を手に、ああでもないこうでもないと試行錯誤です。

実際にやってみると予想外の結果が出たり、「やってみないとわからない」っていうのは本当だと思いました。

 

小道具を使ったプレゼン・テーマは「透析に時間をかける意味について」

身近なもので視覚的に納得してもらおうという試みです。

 

「理屈ではわかるよ。」と言う人も、実際に目にしたら違ってくるのではないかという期待をこめて。

(プレゼン次第って言われればそれまでなんですけど(笑))

 

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「実行バンド」

 

ティナ・シーリグのスタンフォード大学白熱講義(DVD付き)を読んで(鑑賞して)

面白いなと思った試みがありました。

 

 

DO BAND (実行バンド)と呼ばれているものです。

あるチームはゴムバンド(幅の広い輪ゴム)を使って、先延ばししがちであったことを実行してもらおうと考えました。

もちろん行動を起こさなければ何も起こらないというのは当然のことです。

そして、だれもが自分の目標、やらなければいけない何かを持っているものです。

実行バンドの狙いは、皆に障害物を乗り越えて、行動を起こしてほしいというものでした。

 

ルールは単純です。

その1:実行することを決めて実行バンドを手首に着け、達成するまで外さない。

その2:うまくいったらネットに書き込んで、公表する。

その3:実行バンドを次の人に渡す。

 

実行バンドにはひとつずつシリアルナンバーがついているので、その実行バンドでほかの人がどんな行動を起こしたかわかるようになっています。

ひとつひとつの実行バンドが成功の連鎖を生み出していくのです。

 

例えば

新たなサマーキャンプをはじめた。

母親に山ほど電話をかけた。

感謝やお詫びのカードを送った。

ヘルシーな食事を始めた。

勇気を奮い起こして片思いの人をデートに誘った。

より大きい善のために個人的に貢献した人もいた。

 

実行バンドは何かをするスイッチになり、いろいろな人の行動を引き起こしていきます。

何もしないのと、何かをするという選択肢を分ける小さなスイッチ。

人々が連鎖していくって、ワクワクしますね。

 

英語でしたが、youtubeにイノベーション・トーナメントのビデオ・クリップがアップされていました。

この本のDVDに収録されているのと同じビデオ・クリップです。

 

[youtube]http://youtu.be/gz0246tMejk[/youtube]

長時間透析研究会に参加してきました

 

長時間透析研究会に参加してきました。

 

前日には懇親会があり、お世話になっている先生方へご挨拶ができたのと、新しく知り合いになれた先生方もありました。

また志の高い透析患者さんたちとも自己紹介しあい、お話することができました。

個人的にはいろいろとご指導いただいた坂井瑠実先生にオーバーナイト透析のスタートを直接ご報告できたのが良かったです。

 

当日も大会長の前田兼徳先生の意気込みを感じさせる素晴らしい研究会でした。

 

どのプログラム、演題も私には刺激的だったのですが

その中でも、個人的に印象に残ったものを紹介します。

 

ひとつは、午前の最後のプログラム「透析患者からのメッセージ」です。

兵庫県の透析歴約40年の方と、滋賀県の透析患者であり臨床工学技士の方のお話でした。

抄録にもありましたが「失ったものは大きい。しかし、失ってこそあるこの人生は、最高に素晴らしい!!」

実際の喪失感は計り知れないものがあったでしょう。

それを乗り越えてこその今の姿。

患者の立場を超えて、生の声としてのメッセージは胸に響きました。

 

また、今年の第58回日本透析医学会学術集会・総会にも発表されていましたが 

佐賀県の前田病院から前田篤宏先生の「6時間透析の生存率~24年の経験より」という自施設の成績。

抄録はこちら

24年間一貫して230人もの患者さんを6時間透析をされてきた素晴らしい内容でした。

 

抄録の【考察】から

当院は平均脱血量191.5ml/min、平均膜面積1.13m2と低効率であり…。

…慣習的に処方されてきた4時間透析と比し良好であった当院の6時間透析の生存率は、多様化する透析処方のベンチマークの一つに成りうると考えられた。

 

本当にそうだと思います。

ただし、ベンチマーク(水準点)の一つとするには、謙遜しすぎているのではと思うのですが

(どう見ても真似が容易ではない、素晴らしく誇れる内容です。)

長時間透析に対する確かな手ごたえを感じさせていただきました。

 

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じゃんけんで勝つ方法 人のクセを知る

 

ネタ元は「いかにして問題を解くか 実践活用編」

芳沢光雄教授の著作です。

 

 

ゼミナールの学生に手伝ってもらって725人のじゃんけんのデータをとったそうです。

 

のべ11,567回のじゃんけんをおこなって、得られた結果が以下の通り。

グー 4,054回(35.0 %)

パー 3,849回(33.3 %)

チョキ 3,664回(31.7 %)

 

じゃんけんは、グー・チョキ・パーの三すくみ状態だからこそ公平な勝負(?)ができると思われがちですが

ルール上は三すくみでも、実際に出すのはそれぞれ3分の1ではないのですね。

そこには人間の微妙な心理というかクセが出るようなのです。

 

理由にあげているのが

「人間は警戒心を持つと拳を握る傾向がある」

「チョキはグーやパーと比べてつくりにくい手である」

 

 

このデータをもとに、じゃんけんに勝つ方法を伝授するとすれば

● パーが有利!

相手は35%の確率でグーを出し、チョキを出す確率が一番低いとなれば、パーを出す方が有利ということになります。

 

ほかにも

● 2人で行うじゃんけんであいこになったら、次はその手に負ける手を出すと有利!

 

つまり、パーとパーであいこになったら、次はグーを出すと有利なのだそうです。

人間はじゃんけんをする時、直前の手と違う手を出したい気持ちにかられるのだそうで

これもデータで裏付けられているそうです。

パーを出した後は、次にグーかチョキを出す傾向が強い。

ですからグーを出せば、勝つか、最悪でも引き分けなのですね。

 

 

 

まど・みちおさんの詩

 

何か困ったことがあってfreezeする時、前にも書いたかも知れませんが

私は まど・みちおさんの詩を求めて、読みます。

 

すべてをくるんでもらったような感じというか

宇宙全体を包容したような、まなざしに見守られた感じというか

ふっと力が抜けていく感じです。

小さいことだ、悩んでいることなんてと思わされます。

当たり前のことに命を宿すこと。

まどさんの「まど」を通さないと、私にはきっと見えない世界です。

 

たとえば、「つぼ」という詩

 つぼは

 ひじょうに しずかに

 たっているので

 すわっているように

 見える

 

 

次の詩などは特に好きです。

 

 

  ものたちと

 

 いつだってひとは ものたちといる

 あたりまえのかおで

 

 おなじあたりまえのかおで ものたちも

 そうしているのだと しんじて

 

 はだかでひとり ふろでいるときでさえ

 タオル クシ カガミ セッケンといる

 

 どころか そのふろばそのものが もので

 そのふろばをもつ すまいもむろん もの

 

 ものたちから みはなされることだけは

 ありえないのだ このよでひとは

 

 たとえすべてのひとから みはなされた

 ひとがいても そのひとに

 

 こころやさしい ぬのきれが一まい

 よりそっていないとは しんじにくい

 

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「第9回 長時間透析研究会」

 

昨年は、開業時に重なってしまって参加できなかったのですが

今年は参加できるのを楽しみにしている研究会があります。

実は勤務医時代の開業前から参加し、勉強させていただいていました。

 

日本の透析は全国同一にレベルアップしてきた歴史があります。

医療者にとってはテレビでもてはやされる「奇跡の医療」ではなく

「良いスタンダード」こそ求めているものです。

それが皆の幸せにつながります。

 

この研究会は「長時間透析」の看板を掲げていますが、それにこだわらず

「良い透析とは何か」を探究し続けている姿勢が感じられて、とても刺激を受けるのです。

 

長時間透析研究会ポスター

「魔法少女まどか☆マギカ」

 

次女が好きというのもあって、「魔法少女まどか☆マギカ」を観てみました。

(テレビシリーズの方です。新作映画はこれからの予定です。)

ちょうど期間限定で無料動画配信されていたのをまとめて観ることができたのです。

 

全部で12話。

昭和40年代のアニメ好きのおじさんが観るのですから、作品背景はともかく大いに楽しめました。

 

なるほどSF大賞にノミネートされた作品だと感心もしました。

ダークな展開が気にはなりましたが「魔法少女」というジャンルの幅を広げたというのもうなずけましたし

平凡なひとりの少女が世界の救済を託されること

その世界と個人の願いが、同じ価値で述べられていること

何より常に予想を裏切り続けていることなど

アニメの王道をいっているのだと思います。

 

9話目にSF的回路にギアチェンジします。

また、魔女の結界が現代アート風だったり、絵もきれいです。

 

「誰かの幸せを願った分、別の誰かを呪わずにいられない」

魔法少女が魔女になっていく不条理さを、納得させられてしまうのは

エネルギー作用・反作用の法則、あるいは因果律を根底にした筋立てが心に共感するからなのかも知れません。

 

魔法少女の戦いは人の世の悲しさを物語っているようです。

確かに人の業の深さを表現したアニメなのでしょう。

 

カルト的な人気を博しているのが、わかるような気がしました。

 

 

 

「見えないものにこそ答えがある」

 

昨日、夕食の時に家族で盛り上がったIQサプリ風のクイズ。

出題者は長女。

 

下に5枚のカードを示します。

次にくるカードの図を描きなさい。というもの。

 

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ヒントは「見えないものにこそ答えがある」なんて、格好つけすぎちゃってますが(笑)

 

長男はあまりにひねりすぎて訳がわからんようになってしまっていました。

シンプルに考えた方が良いです。

 

答えをずっと下に出しておきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これです。

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余計なことでしょうが、理由がわからない方のために答えにつながるもう一枚を出しておきます。

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開業記念日

 

11月5日はさくだ内科クリニックの開業記念日です。

感謝の念とともにこの1年の歩みを振り返って、次の1年の目標を立てる時にしようと思っています。

のんびり屋の私ですから、少し背伸びするような目標がいいかも知れません(笑)。

 

(ここから先は抽象的すぎる表現になります。すみません。きっと意味不明です。)

 

ドラッカー風に自らに問いかけてみます。

(1) 自分たちは何ものか。強みは何か。

(2) 自分たちは所をえているか。

(3) 果たすべき貢献は何か。

(4) 他との関係において責任は何か。

 

特に(3)どこで、いかに貢献するかについての答えには、3つの要素を考える必要があります。

第一には、状況が求めるものについて。

第二は、自分たちの強み、仕事の仕方、価値観について。

第三は、成果の意義について。

 

特にこれから先は、価値観を大切に、優先して行きたいです。

価値観に合わないものは、廃棄する潔さを持たなければならないかも知れません。

特に「今まで行っている方法の廃棄」は、より良いものをつくりあげる意欲を揺さぶり溢れださせてくれるものだと信じます。

意見が分かれるでしょうし、正解もない「とにかくやってみる。」の繰り返しでしょう。

真剣なまなざしで確認していきたいと思います。

 

それから(4)の他との関係における責任については、肝に銘じて行こうと思います。

基本姿勢は、謙虚であること。

「責任は何か。」と自問することは、うかつなことはできないという自戒になります。

 

いつかこれらのビジョンを具体的な形でお知らせできたらと思います。

 

 

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日本一 東北楽天ゴールデンイーグルス

 

昨夜はプロ野球日本シリーズで盛り上がりました。

今朝の新聞の一面ももちろん「日本一」の文字が踊ります。

おめでとうございます。

 

仙台に本拠地を置く東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝は、感慨深いものがありますね。

私も久米島病院で診療応援で勤務していた時に、ちょうど楽天が久米島キャンプをしていた時期でした。

きっと久米島の皆さんも大喜びしていることでしょう。

 

星野監督の試合後のコメントが感動的でした。

「もう最高。東北の子供たち、全国の子供たちに、そして被災者にみなさんに、これだけ勇気を与えてくれた選手をほめてやってください」

「― でもやはり私は就任当時、あの大震災で苦労なさっているみなさんを見ると、日本一になって、みんなを癒やしてあげたい、それしかないと信じて、この3年間、戦ってきました。まだまだ被災者のみなさん、ご苦労をなさってます。ほんの少しでも、雀の涙でも、癒やしてあげられたらといつも考えていました。ありがとう。」

 

今朝、ラジオでパーソナリティーの方が言っていました。

「星野仙一っていう名前は仙台を日本一にするために今までがあったのだという縁を感じる。」

 

改めておめでとうございます。

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