2016年「キネマ旬報 ベスト・テン」

朝の登校前のひととき。映画好きの娘が、スマホを片手にNEWSを嬉しそうに読み上げていました。

「お父さん、キネマ旬報のベスト・テンの1位は「この世界の片隅に」なんだって!」

年末に一緒に観に行って、すっかり「この世界の片隅に」の虜になってしまった娘は、権威ある映画賞の受賞を自分のことのように喜んでいました。

あの日、映画を見終わった二人は、感想を言い合う恒例の帰路の時間を、どうしても言葉を紡ぎ出せずに、ただ呆然としているだけだったのでした。

「やっぱりというか、すごいよね。アニメ映画の1位は「トトロ」以来なんだって。」

どうも、28年ぶりの快挙らしいです。

「2位はなんだと思う? 「シン・ゴジラ」だよ。」

そして、『庵野カントク良かったねえ。脚本賞ももらっているよ。」と続けました。

「確かに去年はいい映画がたくさん観れて、幸せだったなあ。」

そういう娘も、外国映画の1位「ハドソン川の奇跡」を観逃してしまったのが、かなり心残りだったようです。

 

それにしても、映画が趣味であることが、幸福であることを感じる朝でした。

 

 

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