5月連休中の診療のお知らせ(第2報)

以前にもお知らせしましたが、外来でも5月の連休の質問を受けるようになってきました。

改めて、5月連休中の休診のお知らせをいたします。

 

院内にすでに掲示しておりますが、今年は以下の通りになっております。

 

問い合わせが多いのは、5月1日(月)、2日(火)、特に6日(土)の診療はどうなのかという件です。

上記の3日間は、祝日でなく平日となっておりますので、通常通り診療する予定です。

 

ご理解をよろしくお願いいたします。

インフルエンザ流行状況(2017年第14週)

沖縄県の第14週のインフルエンザ流行状況が発表されました。

 

まず最近の特徴として、B型が多くなってきていることがあげられます。

外来診療の現場でも、インフルエンザはA型がほとんどみられなくなった代わりに、小学生低学年から中学生を中心にB型がみられるようになっています。

統計でもだいたいそのような傾向になっているようです。

入学式や始業式をインフルエンザのために参加できなかった人もいて、「きっと『こんなこともあった』って笑い話になるよ」と言って励ましています。

 

沖縄県全体の定点報告数をみると、注意報を終息するレベルである10人をもう少しで下回りそうなのですが、その減少の仕方がもどかしいぐらいにゆっくりに下降しています。

少し良いこともあります。

保健所別で八重山保健所管内の報告数が減少し、警報発令しているのは那覇と南部保健所管内だけになったことです。

 

くりかえしになりますが、手洗いと咳エチケットは徹底してご協力をお願いします。

 

 

節水に協力を

テレビをつけながら夕食を食べていたら「ダム貯水率が50%を下回る」というニュースが流れてきて、ついお箸を止めて見入ってしまいました。

 

 

ダム貯水率ウォッチャーの私としては、かなり関心度の高い話題です。

 

 

ちなみに14日までのグラフは下のようになっていました。

 

平成26年から金武ダムが運用開始されたために、そのまま単純に平年値との率を比較することはできないという説明もありました。

 

そして、これから梅雨のシーズンに入るために、今すぐに断水などの危機ではないが、節水への協力は必要だと呼びかけていました。

水もそうですが、限られた資源をムダにしない。という姿勢は、現代に生きる私達の基本となりますね。

節水の協力をよろしくお願いします。

「立て直す力」の法則

先日、ブレネー・ブラウン氏のTEDを紹介しました。

彼女の研究テーマにとても興味があったので、さっそくその著作を求めて読んでみています。

 

 立て直す力 ブレネー・ブラウン著 小川敏子訳

 

まだ、第1章しか読んでいませんが、そこに書いてある「立て直す力のある人」にとっての真実、ある種の法則について、さっそく心を動かされました。

著者は、つまずいて心身ともに傷ついた人が、それでもあきらめず、立ち上がるための勇気を持つことが、変化を引き起こす貴重な力であることを理解してほしいと述べています。

本書では、ひとつひとつの項目について説明がありますが、ここでは省いて紹介します。

 

1.勇敢であればあるほど、つまずいて転ぶ

2.勇敢に挑んで失敗した者は、2度と引き返すことができない

3.プロセスはあなただけのもの。しかし、一人きりで成功できる者はいない。

4.人はストーリーなしでは生きられない。

5.知識が創造力と手に手をとって実践となる。頭で学んだことを手で心へと移す

6.仕事でもプライベートでも、立て直すプロセスは同じ

7.痛みを比較したくなるのは、不安とひもじさの裏返し

8.弱みをさらしても勇敢に挑戦するプロセスは、手軽で万人向けのハウツーではない。

9.勇気は周囲に伝わっていく。

10.立て直すプロセスを実行することは、崇高な行いである。

 

特に「4.人はストーリーなしには生きられない」という法則には、深く共感しています。

著者は「私たちは、文字通り『物語を生きる運命』なのだ」と表現しているのですが、まさしくその通りだと思います。

 

 

 

月の撮影

昨日のオーバーナイト透析の回診が終わって、窓の外が明るいと思ったので外に出てみると、満ちた月が煌々と輝いていました。

一片の雲もなく、空が澄み切っています。肌に触れる空気がさわやかです。

 

最近は曇り空が多く、確か一昨日の11日が満月だったのですが、雲に隠れて、残念な思いをしていました。

というのも、つい先日カメラに詳しい知人からミラーレスカメラをゆずり受けたばかりで、私なりに被写体をいろいろと探し回っていたからです。

「カメラを教えてほしい」という私のしつこい願いに、その方は「メーカーによってカメラの扱いが違うから、私が慣れたこのカメラなら教えられるかも知れない」とゆずってくれたのでした。

まさかゆずっていただけるとは思ってもみなかったので、びっくりするやら、恐縮するやら、その方の親切な心遣いにただひたすら感謝して、ありがたく使わせてもらうことにしました。

 

そして、昨日が、このカメラで月を撮影するファースト・チャンスとなったのでした。

取扱説明書を片手に、三脚にカメラをとりつけて、私なりに何枚か月を撮影してみました。

 

それが、下の写真です。

カメラの性能が良いのですね。素人の私でも、これだけ撮れるのですから、びっくりです。

 

 

 

「傷つく心の力」 TEDから

2000万人が視聴した、あるTEDトークについて紹介します。

ヒューストン大学教授のブレネー・ブラウン氏の「傷つく心の力」

20分間ほどの講演ですが、時間を見つけてお聞きすることをおすすめします。

 

 

ブレネー・ブラウン氏はソーシャルワーカーとして10年間、「人間性の理解」について研究してきました。

その研究から導き出された「心のもろさを感じて生きることの意味」についてのお話です。

 

 

冒頭、人間とは「関係性が生きることの理由」だと説きます。

そして、深い愛情や関係性を感じている人は、自分自身が不完全であってもよいとする勇気を持っているのだと言います。

そのうえ、自分に対して思いやりがあって、他者への思いやりを持っている。

そして、自分のあるがままを受け入れるために、あるべき姿についてはある程度の「あきらめ」を持っているのだと言います。

 

 

これはとても興味深いと思いました。

以前にこのブログで、サイコネフロロジーの第一人者である春木繁一先生の言葉を紹介したことがあります。(「あきらめる」ということ

 

もう一度、引用して紹介します。

 

 

「あきらめる」とは「諦める」であるが、この場合は「ダメだと思って断念する・やめる」(三省堂「大辞林」)を意味する。

しかし、その前に「あきらめる」にはもうひとつ「明らめる」という言葉があることを知るべきである(三省堂「大辞林」)。

これは「あきら・む」で、1)物事の事情・理由を明らかにする、2)心を明るくする、心を晴らす、という意味があることが記されている。さらには、「あきら・む」(明らむ)には、物事が明らかになる、確かめられるの意味がある。

 すなわち、日本語の「あきらめる」という言葉は、本来「明らかにする・確かにする」という意味をもつのである。しかも「心を明らかにする・心を晴らす」意味をもつ。なんと素晴らしい言葉かと思う。

 

 

TEDトークの中でブレネー・ブラウン氏はこう続けています。

 

 

「深い愛情や関係性を感じている人は、心のもろさを受け入れていたのです。」

「その人たちはこう信じます。自分たちの心をもろくするものこそ、自分たちを美しくすると。心のもろさが快適であるとも。」

「もっとも重要だと考えるのは、自分はよくやってると信じることです。」

 

 

 

第2回 沖縄県 長時間透析研究会のお知らせ

ちょうどフライヤーができましたので、お知らせします。

 

2013年に吉クリニックさんと2院で始めた長時間透析の勉強会。

1年に1回のペースで勉強会を重ねてきました。

それが2院以外の医療従事者の方々も飛び入り参加するようになってきて、オープンにしてほしいという要望もあり、去年から「沖縄県長時間透析研究会」としてバージョンアップしました。

記念すべき昨年の第1回は、坂井瑠実先生をお招きして特別講演をしていただきました。

吉クリニックの吉晋一郎先生は、坂井先生との出会いに非常に感動し、嬉しさで興奮していたのが印象的でした。

 

今回は、福岡県から前田利朗先生をお招きしてご講演をお願いしております。

前田先生は、週3回、1回6時間の長時間透析を当然の透析療法として長年積み重ねた実績をお持ちです。

その信念たるや本当に素晴らしくて、少しでも近づきたいと思っています。

 

今月、4月27日(木)に予定しています。

対象は医療者となっていますので、ご興味のある方はお越しください。

 

散歩

昨日は久しぶりに散歩をしてきました。

 

近くの小学校では春らしく花々が華やかで、思わずスマホのカメラを向けました。

入学式の直後だったから…という訳ではなく、1年を通して花が咲いていて、見る者の目を楽しませてくれています。


休日ということもあって、公園ではスポーツを楽しむ子どもたちがにぎわっていました。

 
その後、国道58号線に出て、安謝橋を渡って、キャンプ・キンザーを左手に北上してみました。

 


歩道と鉄条網の間の草叢には、虫柱が立っていました。

六時虫(ユスリカ)です。

娘は「夕方虫って言ってた子もいた。場所で言い方が違う」と教えてくれました。

カメラを向けてみましたが、レンズのフォーカスが虫たちに合うわけがなく、目を凝らしても確認できません(笑)。


そういえば、大量発生する季節になったのかも知れませんね。

 

インフルエンザ流行状況(2017年第13週)

沖縄県の第13週のインフルエンザ流行状況の報告がありました。

くわしくはこちら → 「沖縄県インフルエンザ流行状況.pdf

 

定点あたりの報告数のグラフで、推移を見るとピークは過ぎてきた印象です。

ただし、注意報発令の終息基準値は10人未満なので、まだ注意報発令中です。

保健所別に見ても、那覇市、南部、八重山保健所管内では依然として警報レベルですので、油断できない状況が続いています。

 

新年度を迎えて新しい職場で心身ともに緊張し続けているかも知れません。

手洗いと咳エチケットはどんな時でも、心がけていきましょう。

 

「生きる悪知恵」

漫画家の西原理恵子さんの人生相談集です。(漫画ではありません。)

 生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント 西原理恵子著

 

とにかく痛快です。

何しろ人生経験の広さと深さが違います。

【仕事編】【家庭編】【男と女編】【性格編】【トラブル編】にカテゴリー化されていて、どれも本音をぶつけています。

一応、質問者の建前は理解してくれているようですが、あくまでも建前は捨てろ、でなければ出直してこい!というスタンスです。

また、「甘え」については容赦なく突いてきます。

例えば、「じゃあ、しなきゃいいじゃん。」とか、「そんな無理なことは無理。」とか、「こんなこと考えつくのはヒマだからじゃないの?」とか(笑)。

西原さんだから言えること(許されること?)が、ずらっと並んでいます。

つまり、ウジウジ悩んでいるのが、バカバカしく思えてくるのです。

 

正直、「いろんな悩みがあるなあ」と思うような質問ばかりなのですが、それこそそれを斧でたたっ斬る感じです。

 

私は、気持ちが沈んだ時とか落ち込んでいる時などは、動画で「エンタの神様」とか昔の「M-1グランプリ」を観たり、落語を聞いたりするのですが、西原さんのこの本も、同じ効果があることに気づきました(笑)。