「傷つく心の力」 TEDから

2000万人が視聴した、あるTEDトークについて紹介します。

ヒューストン大学教授のブレネー・ブラウン氏の「傷つく心の力」

20分間ほどの講演ですが、時間を見つけてお聞きすることをおすすめします。

 

 

ブレネー・ブラウン氏はソーシャルワーカーとして10年間、「人間性の理解」について研究してきました。

その研究から導き出された「心のもろさを感じて生きることの意味」についてのお話です。

 

 

冒頭、人間とは「関係性が生きることの理由」だと説きます。

そして、深い愛情や関係性を感じている人は、自分自身が不完全であってもよいとする勇気を持っているのだと言います。

そのうえ、自分に対して思いやりがあって、他者への思いやりを持っている。

そして、自分のあるがままを受け入れるために、あるべき姿についてはある程度の「あきらめ」を持っているのだと言います。

 

 

これはとても興味深いと思いました。

以前にこのブログで、サイコネフロロジーの第一人者である春木繁一先生の言葉を紹介したことがあります。(「あきらめる」ということ

 

もう一度、引用して紹介します。

 

 

「あきらめる」とは「諦める」であるが、この場合は「ダメだと思って断念する・やめる」(三省堂「大辞林」)を意味する。

しかし、その前に「あきらめる」にはもうひとつ「明らめる」という言葉があることを知るべきである(三省堂「大辞林」)。

これは「あきら・む」で、1)物事の事情・理由を明らかにする、2)心を明るくする、心を晴らす、という意味があることが記されている。さらには、「あきら・む」(明らむ)には、物事が明らかになる、確かめられるの意味がある。

 すなわち、日本語の「あきらめる」という言葉は、本来「明らかにする・確かにする」という意味をもつのである。しかも「心を明らかにする・心を晴らす」意味をもつ。なんと素晴らしい言葉かと思う。

 

 

TEDトークの中でブレネー・ブラウン氏はこう続けています。

 

 

「深い愛情や関係性を感じている人は、心のもろさを受け入れていたのです。」

「その人たちはこう信じます。自分たちの心をもろくするものこそ、自分たちを美しくすると。心のもろさが快適であるとも。」

「もっとも重要だと考えるのは、自分はよくやってると信じることです。」

 

 

 

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