クンガチクニチ

 

今日は旧暦9月9日。重陽の節句です。

沖縄ではクンガチクニチ(菊酒)の日です。

 

実家に行くと「今日は菊酒の日だよ。」と母。

そう言うと、持っていたお酒を指につけ、その滴を私の額につけました。

家族の健康長寿、無病息災、家内安全、そして子どもたちの成長を祈ってきた日です。

やり方は各地さまざまでしょうが、私たち地域の「菊酒」は泡盛に菊の葉を浸けたものです。

 

「前から菊の葉を入れていたっけ?」

「そうさぁ。前は菊の葉を探しにって、お父さん、遠くまで行きよったよ。」

「へ~。」

 

今日はオーバーナイトの当直なので飲むことはしませんでしたが、ずっと前から額にお酒の滴をつける方式です。

 

みんなが安心して暮らせますように、とお祈りしました。

 

インフルエンザワクチン予防接種を受けましょう

 

最近、インフルエンザワクチンの予防接種を受ける方が増えてきました。

ご高齢の方はご夫婦で受けられる場合が多いようです。

予防に対する意識の高さに感心します。

「昨年も受けましたから、もうわかっていますよ。」

問診に答える様子もさわやかです。

 

ぜひインフルエンザワクチンの予防接種を受けましょう。

 

 

映画「アイアムアヒーロー」

 

移動中の飛行機の中で、ビデオを観ました。

R15+指定のグロテスクな映像が手元のタブレット画面に映し出された時には、さすがに周囲の乗客の視線が気になってしまいました。

ゾンビものの映画など、何年ぶりでしょう。

読み物としては『このミステリーがすごい!2018年版』で第1位となった作品以来ですが、趣がまったく違います。

上映されたかどうかも不明なB級ゾンビ映画は、たまにレンタルビデオ店で目にすることもありましたが、このレベルの映画が日本で作られたことに感動しました。

(評価が高い「カメラを止めるな!」はまだ観ていません。)

原作のマンガは読んだことがありませんが、原作のクライマックスの一部を映画化したのでしょう。

結末まで観終わっても(ゾンビはどこからきたのか)とか(これからどうなってしまうのか)とか、いわゆるパズルの解はありませんが、主人公たちの達成感に満ちた表情を観れば、この映画のテーマはある程度成功したのではないかと思います。

いつものように「おすすめです」とはいきませんが、お好きな人は良いのではないでしょうか。

 

 

 

雨と気温差

東京に出張に来ています。

昨日の夜遅くに 到着しました。

数字のうえでは事前に調べていたので驚きはなかったのですが、夜ということもあり、さすがに寒さを実感しました。

今の時期は、沖縄との温度差を感じやすい時期なのかも知れませんね。

ジョギングをするようになってから(「出張ラン」にトライするようになってから)東京に出張した時の「皇居ラン」はまだ実現できていない憧れのプランです。

今回は、時間的にも地理的にも良い条件でしたので、チャンス到来とばかりにバッグの隅にシューズなどランニング・グッズをしのばせて楽しみにしていました。

それが今朝早めに起きて窓のカーテンを開けると、無情にも雨が降っていました。

スマホで確認すると13℃。雨雲レーダーではしばらく続きそうです。

沖縄でなら多少の雨でも構わずに走るのですが、この気温差で体を濡らしてしまうと間違いなく体調を崩してしまいます。

とても残念でしたが、チューバーネーブイして風邪をひいたらみんなに申し訳ないなあという思いがまず頭をよぎりました。

それで「出張ラン」 はあきらめて、ホテルの隣のコンビニで傘を買い、 皇居まで朝の散歩をすることにしました。

今回は「憧れ」がさらに募る結果となってしまいました。

次回の出張の時に期待したいと思います。

 

風邪の流れ

 

気候の変化に体がついていかないというのは、よく聞くお話です。

 

寒くなったから…と言うよりも、体力ぎりぎりで頑張ってきたのが気温の変化についていけず、ついに風邪をひいた、という患者さんが多い気がします。

今日も予約の患者さん以外に「体調不良」や「発熱」「下痢」などの症状で受診される方が多い日でした。

 

いわゆる「全身症状」です。

ウイルス性感染症を強く疑わせる方々です。

 

我々医療者はいつも病気の症状を訊きますし、毎日それについて考えるのが仕事ですから、「これは『ウイルス性上気道炎』の自然経過であるという見立てをすることができます。

けれども、一般の方々は普段何もない時に「風邪」について考えることもないでしょうし、いざ自分がかかった時にうろたえてしまうのですね。

 

「なんで熱が下がらないのでしょう?」

「いつからの熱ですか?」

「昨日の夜からです。いつもは一晩眠れば熱は下がるのに…。風邪じゃないのでしょうか。」

「一般的なウイルス性上気道炎は5日間のコースをたどると言われています。発熱と上気道炎症状以外に症状はないようですし、自然の経過だと思いますよ。」

「…そうでしょうか。」

「まだ2日目(正確には第1病日)ですし、症状を追いながら経過をみていきましょう。風邪であるのか、そうでないのか、今の段階では結論を出さなくても良いです。自分の症状を観察していくのも治療の一環ですから。」

自然の流れを説明し、それに合わないようなら再診するようにとお願いします。

 

「見立て」の仕方を伝えるのも医療者のつとめだと思います。

 

新美南吉「二ひきの蛙」

 

新美南吉の寓話はぐっと「ウチアタイ」することがよくあります。

この「二ひきの蛙」もそうです。

例によって青空文庫で全文を読むことができます。

こちら → 「二ひきの蛙

蛙同志が第三者からすれば「どうでもいいようなこと」について喧嘩を始めます。

それは、ちょうど冬が訪れる頃。

冬の間は冬眠しなければならないので、春に喧嘩の続きをやるぞと約束して二ひきは眠りにつきます。

やがて春になって目覚めた二ひきは、いったいどうしたでしょうか?

「もうけんかはよそう。」と言い合って仲直りするのです。

作者の最後の文章が愉快です。

「よくねむったあとでは、人間でも蛙でも、きげんがよくなるものであります。」

そうなんですね。イライラしてるなと思ったら、一回昼寝をするのも良い方法かも知れません。

 

 

 

コウノドリ「風疹編」

 

最近、沖縄県で風疹に罹患した患者さんの報告があります。

 

マンガ「コウノドリ」が風疹編を10月24日まで無料公開しているようです。

「はたらく細胞」の熱中症編もそうでしたが、医療や健康をテーマにしたマンガがこういう取り組みをしてくれることがとてもありがたいです。

 

わかりやすいと思います。

是非お読みください。

 

 

インフルエンザが流行する前に!

 

インフルエンザがじわじわと流行の兆しを見せはじめています。

 

沖縄県全体の定点あたりの報告数は2.79人ですが、今週あたりから外来診療時の肌感覚として学童を中心にインフルエンザが流行してきているのを感じます。

「学校欠席者情報システム」で確認してみると、那覇市、浦添市、宜野湾市、南風原町が赤く染まっています。(インフルエンザで出席停止・疾患の登録が5人以上)

 

10月に入って、インフルエンザ・ワクチンの予防接種も始まりました。

感染予防のために、今できることをしっかりとやっていきましょう!

 

 

イライラ対処法

 

イライラした時の対処法に「自分の呼吸に意識を合わせる」というのを聞いたことがあります。

私もそれをやってみるのですが、なかなかうまくいきません。

事態は刻一刻と迫っていますし、改まって呼吸を整えるほど気持ちにも余裕がありません。

気持ちに余裕を持たせるために「呼吸に意識を集中させよ」と言うのなら、それはそれで効果があるのでしょうが、なんとも中途半端になってしまいます。

イライラは募っていくのです。

それなら、どうしましょう?

イライラの対象はだいたいが、外への不満です。

自分にとって受け入れがたいことが起こっているから、イライラしているのです。

だから、外ではなく、自分の内側に感謝の気持ちを向けておくこと。

イライラしそうだなと思ったら、「感謝、感謝」と心の中で繰り返してみる。

変な話ですが、外側に向けた感謝ではなく、自分の今あることに感謝するのです。

(こうして生きていることに)「感謝、感謝」

(働きについていることに)「感謝、感謝」

(とにかく、自分に)「感謝、感謝」

この方法は、意外に効果的だと思います。(私だけかも知れませんが)

外向きになりがちな意識を、内側に向けることができたら、しめたものです。

取り組むべきことが明らかになれば、問題の大部分は解決したのも同然でしょうから。

 

 

「Dog On The Moon」

 

私の高校時代の同級生がYouTubeにこんな動画をアップしていました。

こんなコメントがついています。

「板金職人の弟が、ステンレスで作ってくれたギター。

これを見たとき、頭に浮かんだのがR.E.Mの“Man of the moon” だった…

それで、ちょっと真面目に、ふざけてみた(笑)」

板金職人の弟さんもすごいのですが、それで実際に演奏する兄貴も粋(イキ)ですね。

件(くだん)のギターは、まさしく月に乗っかってる男(イヌ!)

世界に一つしかないギター。うらやましい限りです。