フィボナッチ数の魅力

 

マジシャンにアーサー・ベンジャミンという方がいます。

異色の数学マジックを得意とする方です。彼のマジックは数学とかけて Mathemagic と呼ばれています。

彼は数学に対する愛情を隠そうとしません。みんなが彼のように数学ファンであると思っています(笑)。

そして、フィボナッチ数列のことも!

 

 

フィボナッチ数列というのは、具体的には

1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, …

で始まる列のことです。

これらの数は、次のように求めます。

1

1

1+1=2

1+2=3

2+3=5

3+5=8

5+8=13


これらのフィボナッチ数は、自然界に多く出現していることで知られています。

例えば、花びらの数、ひまわりやパイナップルのらせんの数など。

興味深いですよね?

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さらに面白いのは、フィボナッチ数列の隣りあった数の比をとると

1/1

2/1

3/2

5/3

8/5

だんだんと黄金比に近づいていくのです。

黄金比と言うのは、人々が美しいと思う長方形の比。

有名なのが、ピラミッドの三角形の高さと底辺の半分の長さの比

また、パルテノン神殿の縦、横の比などがありますね。

Parthenon_at_Nashville_Tenenssee_01

 

実際に彼の話は、数学ファンにはたまらないと思います。

久しぶりにワクワクしながら聞いていました。

 

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人体の弱点 咽頭交叉

 

精密にできている人間の体ですが、気道と消化管の進化の過程で、どうしても不都合なことが起きてしまいました。

それが、「咽頭交叉」と呼ばれるものです。

 

哺乳類は肺呼吸をしますね。空気の取り入れを鼻で行っています。

空気の通路として上気道は発達してきました。それは水の中から陸へあがっていく途中で進化してきたものです。

ですから、生命起源からあった消化管と比べて歴史は新しいのですね。

古い建物に新しい建物を建て増ししたものの、どうしよう?という感じで廊下を無理やりつけた雰囲気さえあります。

下の図をご覧ください。

咽頭交叉

上気道は口の後ろ側を通っています。

それに対して、肺を中心とする下気道は前の方、つまり首の前の方を通るようになっています。

咽頭で空気と食物の流れは交叉することになるのです。

 

間違って入ってしまうリスクがここに生じています。

空気が消化管に入るのは、ゲップしたりすればすむことですが、逆に食べ物が気道に入ってしまうと誤嚥性肺炎を起こしてしまいます。

 

哺乳類は、そこに軟口蓋や喉頭蓋をはじめとする嚥下の器官を発達させてきました。

ただし、脳梗塞などの脳血管障害による麻痺や神経・筋疾患、加齢による筋力の低下などが原因で嚥下障害が起こることがあります。

 

嚥下についての動画がありましたので、ご紹介しますね。

具体的な動きを知るのに役立つと思います。

 

 

スリー・グッド・シング(three good thing)

 

もともとが、ポジティブ心理学者のセリグマン博士の文献にあるお話です。

毎日、就寝前に、その日にあった良いことを3つ書き出すというものです。

3つの良いこと。つまり、それが three good thing。

そして、なぜそれが良いことなのかの理由を書き添えるというものでした。

それを1週間続けると、この方法がうつの症状を軽減させて、幸福感を高めるという効果が示されたとのことです。

Positive psychology progress : Empirical validation of interventions. American Psychologist, 60, 410-421.Seligman, M.E.P., & Others (2005).

 

three goog thing

 

面白いと思ったのは、ミーティングの時にこれを使うと良いというものでした。

ほかのメンバーが、あるひとりのその人について「いいところを3つ」挙げていくというものです。

着ている洋服のセンスをほめてもいいし、人柄や性格、貢献していることをほめちぎってもいいですね。

 

このミーティングが浸透すれば、自分が落ち込んだ時に

「私のいいところを3つ言ってちょうだい」

と言えば、照れくさくてくすぐったいかも知れませんが、いいことを言ってもらったら気持ちが晴れるかも知れません。

 

外来の朝のミーティングの時に、試してみようかな。

「佐久田の良いところを3つ言ってみて」

何も出なかったら困るなあ(笑)

 

昨日は在宅血液透析講演会でした

昨日は在宅血液透析講演会を盛会のうちに終えることができました。

透析患者さんももちろんですが、医療者側からの参加も多く良かったと思います。

いよいよ沖縄で初めての在宅血液透析をスタートさせる県立中部病院の宮里均先生と透析スタッフのメンバー。

坂井瑠実先生が「沖縄発の素晴らしい功績」と表現されたボタンホールの生みの親であるとうま内科の當間茂樹先生。

ほかにも那覇市立病院や他の透析クリニックのスタッフも顔を出してくれました。

 

古薗勉さんの講演は、自らの半生を振り返り在宅血液透析と出会って自分の人生を取り戻したこと

「大好きな沖縄に在宅血液透析の素晴らしさをお伝えしたい」

ユーモアを交えて、楽しくて大変勉強になる講演でした。

 

永野路子さんの講演は、実際の現場の声をストレートに伝えてくださいました。

社会の課題にどこよりも真っ先に飛び込んだ方です。

尊敬しますし、これからもそのご活躍を注目していきたいと思いました。

 

坂井瑠実先生の講演は、「患者が元気になる」「在宅血液透析はその最たるもの」

発せられる言葉はシンプルだからこそ力強いメッセージとなりました。

フロアからの質問も多く、あっと言う間に時間が過ぎました。

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ぜひとも、また沖縄にお呼びして、もっと多くの方にお伝えしたいと思います。

スティング

スティングは言わずと知れたスーパースターです。

その彼がTEDでプレゼンをしているとは知りませんでした。

ミューズの神に愛されて続けていたはずの彼が、ある日を境に曲が書けなくなったそうです。

何年も何年も。

 

そんな時、彼が若いころに脱出を試みた出自の場所。

生まれ故郷である造船所の町に戻って、人々の生活に再び触れた時、あふれるように曲が作り出されていったそうです。

自分のことではなく、そこにある人々のことを描く。

自分のことではない第三者のことを描く風景に、いつしか自分を重ね合わせていた。

 

スティングの風貌が哲人風だからでしょうか(笑)

そこで語られる言葉は哲学の講義のようです。

 

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「どーせむり」をなくすと世界が変わる

以前に何かの本でそのお名前を目にしたことがありました。

北海道の植松電機に勤める植松務さんのお話です。

ロケット開発、宇宙開発を手づくりで挑戦している方です。

 

「どーせむり」はヒトの自信と可能性を奪ってしまう言葉だと彼は訴えます。

「どーせむり」を口にするだけで、何もしなくてすむ。とても楽ちんになる恐ろしい言葉だと言っています。

 

そして、自信をなくした人は

1)お金で自信を買う

2)じまんをする

3)人を見下す

4)努力をじゃまする

のだと言っていました。

「どーせむり」と言っているのはやったことがない人で、頑張ってみようと努力する人に、やらなくていい言い訳を教えます。

 

やったことがないことを

やりたがる人

あきらめない人

くふうする人

でいっぱいにしたい。

 

自信を取り戻すためには、やったことがないことをやってみよう!

「どーせむり」ではなく、「だったらこうしてみら?」という言葉に置きかえてみよう。

 

「Dream can do, Reality can do.」

想い描く事ができれば、それは現実にできる

非常に共感することが多く、私の考えに似ていると感じて、仲間を見つけたようで嬉しくなりました。

いつもは動画をすっとばしている方も、今回は是非時間をとってお聞きください。

 

素晴らしいお話です。

 

日米野球観戦

 

昨日は息子と日米野球を観戦してきました。

沖縄でメジャーリーガー達の野球が観れるなんて、夢のようです。

生の試合を観ながら、感慨深いものがありました。

ホームランあり、ファインプレイありで、選手たちの力と技に感激していました。

そして、そのたびに観客から大きな歓声が飛びました。

 

MLB公式サイト も沖縄セルラースタジアムの様子を多くの写真入りで紹介しています。

超満員のスタジアムって、それだけで感動しますね。

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高倉健さん

 

その訃報を知った時には本当にびっくりしました。残念でなりません。

長嶋茂雄さんのコメントにこうありました。

「ファンの多くは、映画の中の高倉さんを見て、日本人の男としてのあるべき姿を学んだのではないでしょうか。私も高倉さんから教わることが数多くありました。本当に残念です」

共感します。私も学んできたファンのうちの一人です。

その日、早速ビデオを借りてきて「野性の証明」を見直しました。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。長い間、ありがとうございました。

http://youtu.be/0MutNQZw6hw

 

「覚悟の磨き方」 再び

 

このブログで 同じ本を2回も取り上げるというのはあまりないのですが、最近また読み返していました。

前回は今年の2月に紹介しています。→ 「覚悟の磨き方」

 「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰」

この本は吉田松陰の言葉を、現代語でわかりやすく紹介してくれている本です。

30歳でこの世を去った吉田松陰は、ご存知の通り日本の激動の歴史の中で奇跡ともいえる異端児にして教育者、そして英雄でした。

彼の言葉を反芻していると「お前はちゃんと生きているか?」と問われているかのようです。

学ぶことも多く、心が鈍った時には手に取って思わず読みふけってしまいます。

 

例えば、131ページの「限界は何度だって超える」という見出しの文章。

 

新しいことを学びましょう。

目標に向かう行動を増やしましょう。

それもひとつできるというなら、ふたつ、

みっつできるというなら、百、千って、

自分の持つありったけの力を使い切りましょう。

限界を何度も超えて、

完全にやり尽くしたという瞬間に

「自分の本分」というものが、かすかに見えることがあるんです。

 

その本分を知ることが、人生最大の目標です。

こればかりは、誰も教えてくれません。

自分の力で知るしかありません。

 

「自分の生き方だけが、自分を救ってくれる」

本当にそうだと思います。

逆に、自分を貶めてしまうのも、自分の生き方です。

 

彼のように生きてみたいと、強いあこがれがあります。

 

 

 

在宅血液透析講演会のお知らせ

 

医師×患者×看護師 在宅血液透析について熱く語る!

今週末の日曜日、11月23日のお昼1時30分から沖縄県立博物館・美術館の講座室にて「在宅血液透析講演会」を開催します。

 

3人の講師をお招きして、それぞれの立場での講演をお願いしています。

医師の立場からは、在宅血液透析のみならずオーバーナイト透析、隔日透析など患者の自立をキーワードに「良い透析」の提供を実践していらっしゃる医療法人坂井瑠実クリニックの坂井瑠実先生。

坂井先生には、個人的にも開業前から大変お世話になり続けている先生です。

講演のテーマは「誰でもできる在宅血液透析」

 

患者の立場からは、2008年から在宅血液透析を実際に行っている古薗勉さん。

テーマは「透析歴27年、在宅血液透析でエネルギッシュに東奔西走中」

古薗さんの講演は以前に拝聴したことがあるのですが、みんなが元気になるお話です。

 

看護師の立場からは、訪問看護師として在宅血液透析を支援している永間路子さん。

講演テーマは「在宅透析と訪問看護」~多職種連携で安心、安全、安定した透析ライフを~

在宅血液透析に関して、素晴らしい取り組みをしていらっしゃいます。

 

どの講師からも素晴らしいお話が聴けると思いますので、みなさん是非ご参加ください。

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