マイナス思考

 

ある本に、「自分は誰と長く対話しているか。ほかでもない、自分自身と長く対話し影響を与え続けている。」というようなことが書いてありました。

言い換えれば、自分に最も影響を与える人物は「自分自身」ということになります。

ですから、マイナス傾向の言葉ばかりをずっと自分自身につぶやき続けていれば、行動もそれに影響されてしぼんでしまうのは当然のことだと言えます。

自分自身が自分の心を縛り、行動の障壁を作っているのです。

マイナス傾向の言葉とは、たとえばこんな言葉です。

 

 

・私にはそれだけの能力がない。

・私の代わりに誰かがやってくれた方が、もっとうまくいく。

・この人たちの方が、自分よりマシだ。

・私のウジウジしている性格がきらいだ。

・あの人たちのように、なんでさわやかに言えないんだろう。

・私は絶対成功しない。はずれクジを引くはずだ。

・いつもすぐにあきらめてしまう。最後までやり通したことがない。

・どうせ、私のいうことを誰も聞いてくれない。

・私が何かしたところで、どうにもならない。

・流されて生きているのはわかっている。どうせ何も変わらない。

・私のダメさ加減がもっと知れわたったら、誰も相手にしなくなるだろう。

・これをするには、年を取りすぎている。

 

 

これらのマイナス傾向の「心のつぶやき」が湧いてきたら、そのつぶやきの渦に気づいて、それに微笑んでほしいのです。

微笑むだけで良いです。

否定しなくてよいです。もちろん、反論することも、無理にポジティブな思考で上書きをしなくても構いません。

「ああ、こんなつぶやきをしているな」と気づいて、微笑んであげる。

自分自身に必要なのは、正論をふりかざす権威者ではなく、「ダメな私」でもずっと寄り添って微笑んでくれる抱擁者なのだと思います。

 

 

救急医療をつぶさない

 

下のポスターをご覧ください。

 

 

このポスターが呼びかけていることを繰り返しますね。

 

救急医療機関に患者が集中すると、緊急を要する患者さんの対応が遅れてしまうこともあります。

症状があると感じたら、早めにかかりつけ医へ相談し、受診してください。

 

救急医療機関を「つぶさない」ために、よろしくご協力をお願いします。

 

座右銘

 

堀口大学の「座右銘」という詩があります。

 

 暮らしは分(ぶん)が大事です
 
 気楽が何より薬です

 そねむ心は自分より

 以外のものは傷つけぬ

 

これを目にした時、座右の銘と題するに素晴らしい詩だと思いました。

劣等感を持つのでもなく、優越感を欲しがるのでもなく、人の評価を気にしない。

それでも自分の価値を信じて淡々として生きていく。

 

それが、自分の心を苦しめない生き方であるということですね。

 

インフルエンザ流行状況(2018年第5週)

 

2018年第5週(1月29日~2月4日)のインフルエンザ流行状況です。(2月7日付)

詳しくはこちら → 「インフルエンザ関連情報/沖縄県

 

沖縄県全体の定点あたりの報告数は45.33人で、依然として警報基準値の30人を超えています。

沖縄県全体でもそうですが、全保健所管内で「インフルエンザ警報」発令中です。

 

グラフでみると、まだまだ終息にはほど遠い印象があります。

 

すでに報じられているように、A型とB型がほぼ同時期に流行しています。

つまり、A型にかかった人もB型にかかる可能性があり、インフルエンザを複数回罹患してしまう事態もあるということです。

手洗いと咳エチケットをひきつづきお願いします。

 

 

「できること、したいこと、するべきこと」

 

ある講演の録音を聴いていると、講師の方が、人間には3つのことしかないのだと言っていました。

「できること」

「したいこと」

「するべきこと」

この3つだそうです。

 

1番目は至極当然のことですね。

できないことはできませんし、できることしかできません。

できないことをしようとして悩んだり傷ついたりしますが、「できることしかできない」と開き直ることができれば、もっと楽に生きられるかも知れません。

 

2番目からは少し違ってきます。

人間、したいことだけをしているわけではないからです。

したくないことをしてしまっているのは、生きていくうえで避けられない時があります。

でも、したいことがはっきりしていて、それに力を注ぐことができれば、それだけで人生は充実していきます。

自分の「できること」と「したいこと」を明確に把握できている人は、強みで過ごせる人なのだと思います。

 

「するべきこと」は、「できること」と「したいこと」を突き詰めて生きていくうちに自然に現れてくるものでしょう。

ミッション(使命)と言い換えてもいいですね。

自分のするべきことが分かれば、どんなに嬉しいでしょう。

思い込みでなく、背伸びをするでもなく、死ぬときに「これがやりたかったんだ。」と言えるもの。

そんなミッションが自分にもあると信じてみることを、まずはじめてみたいです。

 

 

 

寒い日

 

今日は、久しぶりに「外に出たくないほどの」寒さでした。

強い北風に小雨も混じっているので、体の芯を冷気が直撃してきます。

着込んでもブルブル震えてしまって、気持ちがくじけそうになってしまう寒さです。

 

寒くなると、辛くなるのはどうしでしょう?

ひもじいのと、寒いのは、生き物としてのエネルギーが萎えてしまうからでしょうか。

夏の暑さには「だり〜!」とダラダラして過ごすこともできますが、寒いのはダメです。

 

スマホの天気予報を見てみると、気温があがる時間帯にもほとんどあがらずにいました。

寒さの確認が、挨拶がわりになるわけです。

 

こういう日は無理をせず、温かいものを食べて早く休むに限ります。

皆さんも体調を崩さないように。温かくしてお過ごしください。

 

 

1月のジョグ距離

 

アプリをいじっていたら、1ヶ月間のジョグをした距離が表示できることがわかりました。

(本当に今さらながらに、です。)

確かに、統計をとるのがパソコンやスマホ・アプリのもっとも得意とするところでしょうから、考えてみれば今まで気づかなかったのがおかしいのですが、偶然にいじっていて発見しました。

(お。1月は意外に走っているんじゃない?)

ひとりでにんまりとしていました。

私の場合はスロージョグですから、ペースを競う気持ちは毛頭ないのですが、距離に関してはやはり関心があります。

このモチベーションがいつまで続くかわかりませんが、数字で示されるとやる気が出ますね!

 

 

 

風邪で休むということ

 

外来診療をしていると、もどかしく思う時があります。

 

インフルエンザ迅速検査を希望され、陰性であったことをお伝えすると、発熱と咽頭痛を主訴にした患者さんはほっと胸をなでおろしながら言いました。

「良かった。心配していました。」

「インフルエンザでなくて良かったですね。ところで、もしかしてこれから仕事に行くつもりですか?」

「はい。行きます。インフルエンザではないのですよね。」

「う~ん。あの、症状的にもインフルエンザではないと思いますが、風邪ウイルスでも人にうつす可能性は十分にありますよ。」

「…。」

「体調も悪いでしょうし、人にうつさないように家でじっと静養されてはどうでしょう。」

「…。」

「インフルエンザだから休むではなくて、熱や咽喉の痛みがあるのでしたら、それだけでも休む理由になりますよ。」

「でも、仕事がつまっていますし…。」

仕事のことを言われたら、医者が言う言葉は限られてきます。

「それじゃあ、無理をしないように。手洗いと咳エチケットはきちんとしてくださいね。」

お大事にという言葉を添えて、送り出しました。

 

『風邪をひいたら、人にうつさないように周囲のために自宅静養する。』

そういう視点もぜひお持ちください。

 

 

52歳

 

以前にもお話しましたが、アニメのキャラクターが思ったよりも(見た目よりも)若いのにはびっくりします。

サザエさんの父、磯野波平さんが54歳だというのは有名な話ですが、「人生100歳時代」とも言われている現代ではちょうど中間地点になりますね。

 

今朝、「お父さん、歳いくつ?」といきなり娘に問われました。

「52歳だけど…、なぜそんなことを訊く?」

「磯野波平さんがマラソンの練習をするっていう回があったらしいんだけど、かなりへばっていて倒れそうになってたって。」

絵的にもその方が視聴者にウケたのでしょう。

 

「ちなみに52歳って言ったら、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長も52歳だからね。」

「…沖田艦長?」

宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999の区別もつかない年代の娘なので、私が沖田艦長を引き合いにだしてもピンとこない様子でした。

「スマホで調べてごらん。沖田十三って」

娘はスマホを操作していたようでしたが、「おおっ」と声をあげました。

 

 

「この人が沖田艦長かあ。かなり貫禄があるね。」

「アルプスの少女に出てくるおじいさんに似てるでしょ?」

「…。ちょっと待ってよ。アルプスの少女のおじいさんは…。あ、あった。70歳って。年相応だね。」

 

それにしても沖田艦長は私の同年齢で、もっとも貫禄のある男です。

娘に紹介する私の表情は、少しドヤ顔をしていたかも知れません(笑)。

 

皆既月食

 

昨日は楽しみにしていた皆既月食が、沖縄では厚い雲に覆われて生で観ることができませんでした。

仕方がないのでネットのライブ・ビューイングで観ていましたが、幻想的で綺麗な様子に興奮しました。

(次に観れるチャンスはいつなんだろう?)と調べたら、なんと意外に早く、半年後の7月28日に再び皆既月食を観ることができるのですね。

7月末なら、良い天気になる確率も高そうです。

 

さて、今日も夕方まで雨が降っていて、午後9時ごろにふと空を見上げると、きれいな丸い月が輝いていました。

(この空が昨日だったらなあ)というのが正直な気持ちですが、世の中ってだいたいこういうタイミングで回っていますね(笑)。

だからこそ、ちょうど良いタイミングで巡ってきた時が、貴重で大切な経験になるのだと思います。

 

7月28日。期待しましょう!