麻しん(はしか)患者の発生

 

すでに各報道期間から報道されている通り、平成30年3月23日に、沖縄県では平成26年以来となる麻しん患者が発生しました。

そして、3月29日に新たに2名の麻しん患者が確認されています。

お二人とも最初の患者さんと接触していた方の発症でした。

 

それをうけて、沖縄県保健医療部地域保健課より注意喚起と県民の皆様へのお願いがありました。

原本はこちらです。→ 「麻しん(はしか)患者の発生について(第二報)

 

県民の皆様へのお願い

麻しんは、感染力が非常に強く、小児が感染すると、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こすことがある感染症です。

麻しん患者と接触した場合は、接触後7〜21日間の健康観察が必要となります。そのため、4月18日までに発熱、発疹等の症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡のうえ、医療機関の指示に従い受診してください。

 

麻しんについて

原因:麻しんウイルス

潜伏期間:10〜12日

主な症状:感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が出現。2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現。

肺炎、中耳炎を合併しやすく、また、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することがある。

感染経路:空気感染(麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下)

感染症法:五類感染症

予防:予防接種が有効

 

 

 

 

インフルエンザ流行状況(第12週)

 

沖縄県の2018年第12週(3月19日〜26日)のインフルエンザ流行状況です。

詳しくはこちら → 「インフルエンザ関連情報/沖縄県

 

沖縄県全体の定点あたりの報告数は11.26人で、「インフルエンザ警報」発令中です。

 

グラフで確認すると流行のピークは過ぎていて、もう少しで終息基準値の10人未満に到達する見込みです。

 

手洗いや咳エチケットを地道にやってきた成果もあるのでしょう。

4月を前に(もちろん油断を誘うようではいけませんが)流行の終息を果たしたいものです。

 

 

全国ではすでに終息基準値に達していますから(8.65人)沖縄県でもそれに続きたいと願っています。

 

流行の時期だからというのではなく、手洗いはつねに習慣づけるようにしましょう。

 

 

 

 

「笑いと快感」TED×Tokyoから

 

この動画は、私が以前に目にして共感し、大切にしている動画です。

 

「ネガティブなものの中に笑いが潜んでいる」

「笑いは、コンプレックスを人生の武器に変える力を持っている」

 

人生においては、嫌なことが起こっても、それは「笑いのフリ」

 

私もそう思います。

そして、自分のことを自分で笑うことができたら、まだ自分はやれると思うのです。

 

約11分の短い動画です。まだご覧になったことのない方はぜひご覧ください。

 

台風3号(ジェラワット)

 

「え?」というタイミングですが、夕方のテレビの天気コーナーの天気図に台風の姿が出現していました。

 

 

北上するにつれて太平洋側にコースをとっていくようなので、沖縄を含む日本列島にはほとんど影響が出ないようなのですが、それにしてもノーマークでした。

考えたら、「寒の戻り」で震え上がっていた先週は別にして、25℃を超えるような夏日が続くようになっていましたから、台風が発生しても少しも不思議ではないはずですね。

 

ひまわり8号の衛星写真で確認すると、台風シーズンのようなギュッとエネルギーが集中したような台風ではなく、なんとなくフォーカスがぼやけたような台風です。

 

広がった雲が沖縄のあたりを避けているように見えるのは、そこに高気圧がほぼ停滞しているからなのでしょう。

 

いよいよ、うりずんの季節になったのだと実感していました。

 

 

「透析の真実」!

 

コンビニで目に止まったので、思わず衝動買いしてしまいました。

このマンガのどこに目にいったかと言うと、ここです。

 

早速読んでみましたが、マンガですからストーリー自体をデフォルメしていて、全くの「真実」ではないにしても、全部が全部「マンガ」で片付けてはいけないような気になりました。(荒唐無稽なお話であったとしても)

医療者はひとりの人として、患者さんにはいつでもしっかりと対峙していかなければなりません。

 

他人事ではなく、「自分なら?」という自問は必要なのかも知れないと思いました。

 

コーピング

 

私のストレス・コーピングのひとつは「焚き火」です。

気軽にできないのが最大の難点ですが、焚き火ができる状況だといつまでも眺めています。

 

最近気づいたのですが、煙がくすぶっているような小さな火でも全然構わないことがわかりました。

視覚だけでなく、焚き火特有の香りも嗅覚を安らげてくれます。

触覚、聴覚にもそうですし、焚き火のそばにいると無心になれます。

 

時間が許さないので諦めるしかないのですが、無性にキャンプに行きたくなりました。

 

 

エコリモコン

 

今日、北部に行く用事があって沖縄自動車道をつかって北上してきました。

途中で伊芸サービスエリアに立ち寄ったのですが、そこのトイレのリモコンにひとり密かに感動していました。

 

一見すると今どきあまり見ないような段差のあるカクカクした形状のボタンのリモコンです。

 

気になったので、上にある説明用の貼り紙を読んでみました。

 

「ボタンを『カチッ』と音がするまで押すと、発電して各機能が使えます。」

「え?」

その「発電」という文字に思わず反応してしまいました。

 

調べてみると、「電池不要なリモコンの実用化」ということで、受賞したこともある製品のようです。

ボタンを押すたびにリモコン自体が発電し、その電力でリモコンが作動するという優れものです。

ですから、これまで必要だった乾電池交換や壁裏の電源工事が不要なのだそうです。

詳しくはこちら → 「TOTO ニュースリリース

 

ニュースリリースの日付は2015年になっていますから、もう3年も前の話なのですね。

私は初めて見ました。

さすがだと思ったのと、その発想にとても感動していました。

 

 

第3回沖縄県長時間透析研究会のお知らせ(第2報)

 

開催予定日が4月17日ですから、いつの間にかすでに1ヶ月を切ってしまっていますね。

以前にもお知らせしましたが、4月17日に沖縄県長時間透析研究会を開催します。

 

沖縄県でも、長時間透析の良さを学び、透析患者さんに還元したいと願って、平成25年に吉クリニックさんと2院で始めた「長時間透析勉強会」。

当初は2院だけの勉強会だったのですが、2院だけではもったいないということになって、特別講演に講師の先生をお招きして、広く透析医療従事者の方々の参加を呼び掛けるようにしてきました。

勉強会の時代から数えると、今年で5年目を迎えます。

 

今年は診療報酬改定で「6時間以上の人工透析を行った場合」につき加算される「長時間透析」の算定が新設されました。

今まで、ほぼ透析施設の「心意気」で行っていた長時間透析でしたが、ここにきて正当な評価をされたのだと嬉しく思っています。

 

その長時間透析やオーバーナイト透析など、まだどの施設もやっていなかった時代からいち早くされていたのが、今回お招きする医療法人かもめクリニック理事長の金田浩先生です。

ぜひ多くの透析医療従事者の方々にご参加していただきたいと願っております。

 

4月17日(火)沖縄県医師会館2階です。

よろしくお願いします。

 

 

ダム貯水率

 

ダム貯水率ウォッチャーのサクダです(笑)。

(重ねて言いますが、巷の「ダム・ウォッチャー」ではなく、あくまでも「貯水率ウォッチャー」です。)

 

2年前の平成28年の今頃は雨が続き、どんどん貯水率があがっていきました。(テンションもあがっていきました。)

下のグラフの緑色の線が平成28年です。

一方、昨年の平成29年の今頃は、まとまった雨が降らず、50%を切る勢いで減少していったので、ウォッチャーであるサクダはかなりヤキモキしていたものでした。

下の赤い線が平成29年3月の今頃のグラフです。

結局、平成29年は4月前半で50%を切ってしまい、5月1日に最低を記録すると、その後は台風の雨などでぐんと貯水率があがったという1年でした。

下のグラフの緑色の線が、昨年の平成29年のグラフになります。

ご覧のように、今年のダム貯水率がついに昨年のグラフの線に一致してしまいました。

時々、雨が降っていますが、まとまっているわけではないので、減少していっています。

 

まだこれから梅雨のシーズンも控えていますし、今の時点で焦る必要もないのでしょうが、節水はいつでも意識していたいですね。

 

インフルエンザ流行状況(第11週)

 

沖縄県の2018年第11週(3月12日~18日)のインフルエンザ流行状況が発表になりました。(3月22日付)

詳しくはこちら → 「インフルエンザ関連情報/沖縄県

 

 

沖縄県全体の定点あたり報告数は15.18人で、「インフルエンザ警報」発令中です。

日常の診療でも、やはり発熱で受診されてインフルエンザ感染症と診断される方はまだ後を絶たない印象はあります。

けれども、一時期のような大流行を肌で感じることはなくなってきています。

 

油断を誘うようなことがあってはいけませんが、年度の境目での人の動きが活発になる前に終息してくれたらと願うばかりです。

 

手洗いと咳エチケットをよろしくお願いします。