鶴の恩返しの心理効果

 

「これはやっちゃダメだ」とか、「見ちゃいけない」と言われるとヒトは見たくなるものですよね。

理性のブレーキがはずれてしまうと見てしまう。

それをやってしまった一番有名な日本人はきっと「鶴の恩返し」のおじいさんとおばあさん。

 

また、「これをやりなさい」とか「こうあるべきなんだ」とか言われると

「今、やろうと思ってたのに言うんだものなあ、もう」とか言いながらふてくされる。

あるいは、「レールに乗った人生なんて…」とか逆らいたくなる。

そんな大げさじゃなくても「勉強しなさい」と言われて素直に勉強する子どもの方が少ないんじゃないかと思います。

 

やるな、見るなと言われると、やりたくなるし、見たくなる。

やれ、そうあれと言われると、やる気が失せる。

 

ヒトであれば誰もが「あるある」と納得するこの心理効果には名前があるそうなんです。

「カリギュラ効果」

 

「え?」と思った方は、普通の感覚の持ち主だと思います。

そう、あの映画「カリギュラ」が語源です。

 

Wikipediaの説明にこうあります。

ローマ帝国の皇帝カリグラをモデルにしたアメリカ映画『カリギュラ』が語源で、過激な内容のため、ボストンなどの一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の話題を惹いたことにちなむ。

 

それを逆手に取る宣伝の仕方もありますから、ヒトの心理ってやはり面白いですね。

 

「誰にも言わないでね。」と言うと、必ずみんなが知っているし。

 

そうそう。

これだけはくれぐれもカリギュラ効果で行動しないでください。

台風の日の外出。

 

 

ホロスコープと健診

 

ある方に面白い話をしてもらいました。

私たち医者が健診の結果を読み解くときって、

ホロスコープの占いを聞いているような感覚なのだというのです。

 

その方の感覚が新鮮で「面白い!」と思いました。

確かに健診の結果というのは、ただの数字の羅列ではありません。

今ある「現状」を示していて、このままいけばどうなるかの「未来」も暗示しています。

そこから講じられる「対策」も見えてきます。

ホロスコープも健診も、どちらもデータを前にして

「過去」「現状」「未来」「対策」

を論じるあたり、そっくりなのかも知れません。

 

実は、占いについては中学~高校時代に思い出があります。

その頃の友人たちには甚だ迷惑だったと思うのですが

中高校生の頃の私は占いに凝りに凝りまくっていました。

並みの凝り方ではなかったのです。

 

占星術など成書を読み漁り、どうしても正確なホロスコープを作りたくて

天文歴や室項表を手に入れようと思いました。

今ではインターネットやコンピューターソフトなどがあるので、比較的簡単に手に入れることができると思います。

 

惑星の位置を知るのに必要なのが天文歴。

アセンダントや天頂、各室の位置を知るのに必要なのが室項表です。

 

昔、那覇の又吉通り(崇元寺通り)にタトルブックストアという洋書専門の本屋さんがありました。

そこへ行って、天文歴の書籍

Raphael’s Astronomical Ephemeris of the Planets’ Places

室項表の書籍

Raphael’s Tables of Houses for Northern Latitudes

を注文して、やっと手に入れたものです。

 

天文歴は毎年秋ごろに出ていたのですが、私の生まれ年とその翌年の天文歴だけにしました。

交友関係が同級生だけでしたし、翌年を含めれば早生まれの友達もカバーできたからです。

1冊1000円ぐらい?だったかなあ。

子どもの私でも買える金額だったのが、ありがたかったのを覚えています。

 

冒頭の話題に戻りますね。

その方が言うには「占いに興味を持つ人は多いし、お金を出してでも出かける。」

人が占いに求めるのは、どう選択したら最善の道なのかを知りたいから。

健診も、実はそうなんですよね。

どう生活したら健康でいられるかの道しるべなのです。

 

健診の受診率が低いのは、実は占いよりも信じられていない(?)のかなあ。

医者の努力も必要ですね。

占い師に学ばなくてはならないかも。

 

cloud&bluesky

真っ正直な馬鹿をとことんやると笑顔と勇気をもらうこと

 

世界中のマジシャンが彼のようではありません。

けれども、私は久しぶりに大笑いしたのと勇気をもらいました。

そうだなあ。最近、なんだか縮こまっているし夢を語らなくなったし、ワクワクもしてないなあ。

そんな時に、TEDのビデオでこんなマジシャンに出会いました。

デイビッド・ブレイン。

20分間の動画で少し長いですが、私のように最近低調な方におすすめです。

「馬鹿だなあ」

「何もそんなことに一生懸命にならなくたっていいのに。」

そう思っているうちに、なんだか自分が悩んでいることさえも同じレベルの「馬鹿さかげん」に思えてきて

大笑いしてしまいました。

そして、いつの間にか応援していました。

最後に、彼が自嘲気味につぶやきます。

「これが私の人生です…」

このユーモアは突き抜けていますね。

 

プレゼンの冒頭の彼の導入部分の言葉です。

「マジシャンとして私が目指すのは

人を立ち止まらせ考えさせることです。」

 

そして最後の閉めの言葉。

「マジシャンとして私は

不可能だと思われることを見せようと試みています。

 

マジックは息を止めることにしたって

カードを操ることにしたって

きわめて簡単なことだと思います。

 

マジックは練習でありトレーニングであって

自分のベストまで痛みを耐え抜きながらする

練習であり トレーニングであり 試みであるのです。

それが私にとってのマジックです。」

 

時間のある時に是非ご覧ください。


さくだ内科クリニック スタッフ募集のお知らせ

 

当クリニックでは10月からオーバーナイト透析をはじめます。

まだ準備段階ですが、今後 腹膜透析や在宅血液透析なども新しく開始していく予定です。

そのため、クリニックの理念を一緒に支えてくださるスタッフの募集をいたします。

 

私たちが求めている方とは

クリニックの理念に共感し行動を起こしていただける方。

チームワークを大切にしてくださる方。

明るく前向きに、成長すること、学ぶことが好きな方。

 

  • 看護師(透析勤務経験の有無を問いません。経験がなくとも興味や関心のある方はご相談ください。パート勤務希望の方もご相談していただければと思います。)
  • 看護助手 兼 透析送迎の運転手

 

 

ご注意:この記事は2013年9月22日の投稿です。現在募集があるかどうか、トップページの「スタッフ募集」のページか、クリニックにお問い合わせください。

 

 

職場体験のお礼状が届きました

 

先日、小学校6年生の職場体験で、さくだ内科クリニックに来てくれた児童の学校と本人からお礼状が届きました。

職場体験を通して新たな気づきもあったようで、素晴らしい感想です。

患者さんのそばに行き、お話をよく聞いていたので、思うところもあったのでしょう。

こういう子どもたちの素直な感想は、私たちにもやりがいを与えてくれるものです。

職場見学の学校側のお礼

 

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職場見学お礼状page2

 

 

 

懐かしい記事と写真

 

表紙を見ると2004年という数字が見えますから、もう9年も前の記事ですね。

協和発酵キリンさんの冊子『and You』です。

andYou

透析関連の冊子で、実は沖縄県立中部病院の透析室が取材を受けたことがありました。

もちろん、私は当時中部病院で勤務していましたから、しっかりと輪の中に入っています。

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先日、これを見つけた方がわざわざ大切に持ってきてくれたものです。

(ありがたいことです。)

 

私が相変わらずのボサボサの髪で映っています。

当時は髪の毛をさらに赤く染めていたので、今見ると何とも奇妙です。

 

今、さくだ内科クリニックで一緒に働いているスタッフもしっかりと映っていて、人のご縁の不思議さを思います。

 

中村天風 「運命を拓く」

 

中村天風氏は、稲盛和夫氏の著書『燃える闘魂』に紹介されたように、積極思想を説いた思想家です。

「いかなる場合にも、常に積極的な心構えを保持して、堂々と人生を活きる」

その語り口は氏の強烈な父性が表れているように思います。

 

「人間は、健康でも、運命でも、心が、それを、断然乗り越えて行くところに、生命の価値があるのだ!」

 

この「心の思考が人生を創る」という思想の発信が、アファメーションという言葉が知られていなかった頃からだと考えると、ただ感嘆してしまいます。

この本に強力な“アファメーション”としても有名な「力の誦句」が載っていますので紹介しますね。(60p)

 

 

力の誦句

 

私は、力だ。

力の結晶だ。

何ものにも打ち克つ力の結晶だ。

だから何ものにも負けないのだ。

病にも、運命にも、

否、あらゆるすべてのものに打ち克つ力だ。

そうだ!

強い、強い、力の結晶だ。

 

 

 

透析液の清浄化の工程 エンドトキシン捕捉フィルターについて

 

透析液の清浄化については『2011年版社団法人日本透析医学会「エンドトキシン捕捉フィルター(ETRF)管理基準」』の解説文がよく表していると思います。

「透析施設は透析液製造所としての側面を持ち、最終的な透析液の品質について責任を有する。」

 

ETRFというのは 上記にもあるようにEndotoxin Retentive Filterの略で「エンドトキシン捕捉フィルター」のこと。

見た目は普通のダイアライザーにそっくりです。

フィルターを通すことでエンドトキシンを捕捉し含有濃度をさげるというもの。

 

透析液の水質は透析医学会で基準を設けており、以下のようになっています。ETと記されているのがエンドトキシンのことです。

『透析療法に使用される水は以下に示すように四つのカテゴリーに分けて生物学的汚染についての水質基準が決定されている。

透析用水         細菌 100 CFU/mL 未満 ET 0.050 EU/mL 未満

標準透析液         細菌 100 CFU/mL 未満 ET 0.050 EU/mL 未満

超純粋透析液     細菌 0.1 CFU/mL 未満 ET 0.001EU/mL(測定感度)未満

オンライン補充液  無菌かつ無発熱物質(ET)

細菌数 10 / −6CFU/mL未満 ET 0.001EU/mL(測定感度)未満

 

エンドトキシンというのは、グラム陰性桿菌の細胞壁に存在する構成成分です。

日本語で内毒素とも言いますが、エンドトキシンと呼ぶのが一般的です。

水道水は塩素が加えられており、菌が生育できないようになっていますが、菌が死滅しても、菌の死骸の一部であるエンドトキシンは高濃度で残存しています。

 

ただし、一般的に水道水を飲んでもエンドトキシンは腸管を介して我々の体にほとんど吸収されないため問題にはならないのでご安心ください。

しかし、透析液にエンドトキシンが含有していると話は違ってきます。

透析液は水道水を原料につくっていきますから、水質を担保するためにETRFは必要になってくるのです。

現在、オンラインHDFやハイパフォーマンス膜の普及で、上記のような最終調整の水質の管理目標は設けられているのですが

供給にいたるまでのシステム設計やハードウェア(ETRFなど)の設置は各施設にゆだねられているのが現状です。

 

「透析液完全管理責任者セミナー」テキスト〈第3版〉97ページにはこうあります。

『透析液調整工程は、透析液のAB原液を供給する粉末製剤溶解装置と多人数用透析液供給装置から構成されている。

(略)

図8にAB溶解装置の管理と注意点を示す。

fig.8

 


それを参考にした私たちクリニックの実際です。

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オーバーナイト透析実施のお知らせ

 

私たちは開業当初から深夜透析(オーバーナイト透析)の準備をしてきました。

今回は、実施スタートのお知らせをいたします。

 

今まで、既に実施されているクリニックのお話を伺ったり、実際の診療場面の見学をさせていただいたり

特に本山坂井瑠実クリニックの坂井瑠実先生、臼井荘一技師長をはじめスタッフの皆さんのご厚意にはいつも感謝しております。ありがとうございます。

 

またオーバーナイト透析を希望される透析者の皆さんのお話も取り入れながら、どのような形にしていったら良いのかを探ってきました。

希望される方々からの「いつ始まるのか」のお問い合わせに対し、いつも歯切れの悪い返答でご迷惑をかけておりました。

その中でスタッフとミーティングを重ね、まずは行動を起こすことだということに結論を出しました。

 

さくだ内科クリニックでは10月からオーバーナイト透析を実施する予定です。

ただし、すべてが準備万端とはいかないのが実情ですので、ご一緒にオーバーナイト透析の仕組みを築きあげていっていただける方々からのスタートになります。

皆さんとディスカッションをしながら、より良いものへとscrap & buildで改善していきたいと考えています。

 

当初、おおっぴらにせず準備が整ってから告知するべきだと考えていましたが、心待ちにされている方々もいますので、「知らない間にスタートしていた」ということのないようにしたいと思いました。

 

ご理解のほどをよろしくお願いいたします。

 

 

稲盛和夫 「燃える闘魂」

TSUTAYAで稲盛和夫氏の本を偶然に見かけたので、迷わずに購入しました。


氏の本はどれも読むと元気になり、やる気が湧いて積極思想に書き換えられます。

タイトルの燃える闘魂というのは、よく知られたアントニオ猪木さんのキャッチフレーズ。

稲盛氏が「経営の原点」として十二ヶ条にまとめたうちの8番目にあって

いまの日本に最も必要だと考えている要素だということです。

 

八、燃える闘魂

 経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要

 

『新しき計画の成就は只不屈不撓の一心にあり。さらばひたむきに、只想え、気高く強く、一筋に』

稲盛氏が日本航空の会長に就任した直後に、悲嘆にくれていた社員に訴えたのがこの言葉とのこと。

この言葉は稲盛氏の言葉ではなく、これもまた伝説的な思想家、中村天風氏の言葉です。

 

『新しい計画や目標が成就するかどうかは、不屈不撓の一心、つまり、どんなことがあろうとも決して挫けない心にある。

ならば、常にそれを自分に言い聞かせよ。気高い理想と高邁なビジョンを、強烈に心に描き続けよ。』

勝利をおさめるまで果てしなく戦い抜くような闘魂。

 

ほかにも、この本には私にとって印象的な言葉が数多くありました。

「(略)若い社員がセラミックスの焼成の工程で何度やっても焼成炉内が一定の温度にならず、焼き上がりの寸法に微妙な差が出てしまい、意気消沈していた。

わたしは、彼にこうたずねた。

「神に祈ったか。焼成するときに、どうかうまく焼成できますように神に祈ったか。」

神に祈るしかないほど、最後の最後まで精魂込めて、努力と創意工夫を重ねたかと問うたのだ。(略)」

 

神が思わず助けたくなるほどの頑張りをしてきたか。

現代の世の中は「頑張らなくていい」という風潮が誰に対しても広まり過ぎたかも知れないと思っています。

もちろん頑張り過ぎてつぶれそうになった人は十分な休養が必要です。

でもまだまだ頑張らなくてはいけない人も、もちろんいます。

特に人のためにすることがある人たちです。

 

「まだ全然努力していない。まだ成就する資格がない。」と私の場合、思います。

 

この本を読んで、燃える闘魂を注入してもらった気がしました。