「モジホコリ」

 

「モジホコリ」という生き物をご存知でしょうか。

 

 

「粘菌」を観察するのにちょうど良い代表的な生物として知られています。

粘菌というのはB級的に言えば「人食いアメーバーの恐怖」のモデル?となった生物。

恐怖の対象にされては困りますが、粘菌は動物と植物の両方の性質をもった、とても不思議な生き物です。

 

 

ゆっくりとした動きですが、食べ物を求めて移動します。

 

 

移動するのは変形体の時期で、巨大な細胞質をもった単細胞生物(アメーバ)の状態です。

また、子実体と呼ばれる時期はキノコのように胞子をばらまく植物の性質をもつ多細胞体に変化しています。

置かれた環境によって、あるいはライフサイクルによって体の性質を変化させていくのです。

 

 

また、迷路を最短のコースで解決したり

ある種の環境予測を行うことが知られていて

「知性」についても論じられています。

 

 

知れば知るほど、粘菌はとても興味深い生き物なんですね。

 

 

「モジホコリ」については、ネーミングが素晴らしいですよね。

 

 

実は、私もこのモジホコリを分けてもらって飼っていたことがあります。

餌はオートミールを使います。

mojihokori

 

さすがに、時間がなくて世話ができず、なくしてしまいましたが。

 

 

 

「ドラえもん」と「相対性理論」

「ドラえもん」がすごい漫画だということは、言い尽くされているのでしょうが

こういう側面があることを、少しだけ紹介させてください。

数学好きの人間にとって語り草の巻があります。

第25巻です。

スネ夫の家でSFドラマを見ていたときのお話です。

宇宙飛行士が宇宙から地球に帰還したときに

宇宙飛行士だけが歳をとっていなくて、地球では50年経っていたというお話。

のび太:でもさあ、どうしてあのパイロットだけ年をとらないの?

スネ夫:物体の運動が光の速さに近づくほど、時間のたち方は遅くなるんだ。

    「相対性理論」ていうんだ。

 

suneo

 

のび太:?

スネ夫:つまりだな。ロケットの中ではゆっくり時間が流れるんだ。

のび太:??? うそだあ…。

スネ夫:うたぐり深いやつだなあ。アインシュタインというえらい学者がそういってるんだよ。

しずか:それでわかったわ!!

    ほら、浦島太郎のお話しよ。太郎が竜宮で三日すごして帰ってみたら、三百年たっていたという…。

    あれはつまり宇宙旅行だったのよ。たすけたのはカメみたいな宇宙人で、

    カメ型ロケットで竜宮みたいなすばらしい星へつれていかれたのよ。

子どものマンガに「相対性理論」をこれだけ端的に、しかも的確に表現したマンガがほかにあるでしょうか。

アインシュタインも「ドラえもん」をきっと気に入ると思うのです。

「役に立つ」

 

 

松岡正剛さんのインタビュー記事で知ったことですが

「役に立つ」という言葉は、そもそも芝居用語からきていて

「役柄が分かる」といった意味だそうです。

 

 

この言葉の由来は、興味深いと思いました。

 

 

「この経験が、いつかきっとあなたの役に立つよ。」

辛い経験をした人や、頑張っても達成できなかった時に

そばに寄り添う人は、「元気を出して」と肩に手を回します。

 

 

「役に立つ」が「有用である」という意味のほかに

そういう意味が含まれていることが、特別な思いがします。

 

 

「辛かったかも知れないけれど、この経験はあなたに何かを呼びかける役割を担っている。」

あるいは

「この経験の役割は、あなたを通して、実を結ぶ。」

 

 

良い悪いや○か×かの二極的な基準を抜きにした、自分だけの「役割」をつかむこと。

それが「役に立つ」ということなんでしょうね。

 

 

自分が何かの「役に立とう」と考えるときにも、これはヒントになる気がします。

自分ができることを通して、自分の役柄が分かる。

 
actors

 

 

自分にしかできない役割を見つけたとき、人は強いのかも知れません。

 

 

 

「動機づけ面接法」

 

 

動機づけ面接法(Motivational Interviewing:MI)という方法があります。

 

 

例えば、禁煙、断酒、ダイエットなど

健康に関わる「問題行動」の変化を促すもの

言い換えれば、「変わること」を支援するものです。

 

 

動機づけ面接法は

人は「変わりたい、でも変わりたくない」という

二つの相反する気持ちを抱くものだという理解からスタートしていきます。

 

 

なぜなら、医療者は「正しくない状態」を見ると、つい「正しくしたい」性質を持っているものだからです。

それは医療に従事する職業的な責任感や誠実さを根本にしているということにあります。

 

 

文献を読み、リスクを理解し、その果てにある悲劇を知っている医療者は

患者さんの無茶ぶりを見て、このままだと悪化することを予測して

いても立ってもいられなくなるのです。

 

 

しかし、患者さんはそうではありません。

抵抗しているように見えて、前に進まず、いつまでたっても改善しないのは

多くが、どちらの方向も選べない板ばさみの気持ちにあるからだといいます。

 

 

このままだと悪くなることも知っているのです。

でも、変わらないのは、一方で「変わりたくない」理由もちゃんと準備しているからです。

 

 

患者さんの内側にある、その矛盾を「正そう」とするのではなく

逆に、矛盾を拡大し深化させる。

相反した「変わりたいけど、変わりたくない」という矛盾が大きくなればなるほど

現状のままでいられなくなる。

 

 

逆に、あくまでも「正そう」とすると

その反論が患者さんの口から繰り返し語られ

その言葉がピン押しとなって、「自分の言葉で語られるそのことを、信じ込む」ことになります。

それがどんなに矛盾に満ちたものであろうともです。

 

 

「動機づけ面接法」の出発点は

「なぜ人は変わることができるのだろう?」

医療者の思いやりや愛情にあふれたまなざしから始まるのだと思います。

 

 

スタッフミーティング

 

 

3月27日はクリニック全スタッフ参加のミーティングでした。

 

 

 

ミーティングの前の夜には、院長として振り返りの時を持つようにしています。

 

「スタッフの成長を妨げることをしてこなかったか」

 

「ヴィジョンが曖昧であることで皆の混乱を招いていないか」

 

「コミュニケーションをとることに労を厭ってこなかったか」

 

「面倒なことを避けてこなかったか」

 

 

 

以前に、尊敬するある恩師から「曖昧にしないことが大切ですよ。」と指摘されたことがありました。

 

面倒を嫌うばかりに、あえて自分の感覚を鈍くするようなことをしてきたこと。

 

あえて、気づかないように目や耳をふさいでいたこと。

 

それらのことが今の現実をつくってきたのだということです。

 

 

 

これらのことを踏まえて、特に今回のミーティングでは

「佐久田が思い描くヴィジョン」の提示をさせていただきました。

 

目的は「さくだ内科クリニックの理念」の実現です。

 

そのための目標をいくつか設定しました。

 

生き生きとした活力ある職場に育てあげていきたいのです。

私の偽らざる願いです。

 

手段や方法は、これからみんなで話し合って検討し、実行していきます。

 

 

 

そういうミーティングのやり方が、今でも、良かったかどうわかりません。

 

有言実行の宣言であるように

 

日々、心していきたいと思います。

 

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ホモシステインとCAVI

 

 

「ホモシステイン」について説明します。

 

 

ホモシステインはアミノ酸の一種です。

血液中に蓄積されると動脈硬化を引き起こすことがわかっています。

ホモシステインは、心筋梗塞や脳血管疾患などの危険因子とみなされています。

 

ホモシステインが悪者と言われている理由を以下に列挙しますね。

・活性酸素がを発生させ酸化ストレスを生じさせます。
 
・動脈硬化がすすみます。

・血小板の凝集機能異常をおこします。

 

 

実は、葉酸やビタミンB6やB12を内服すると、血中のホモシステインが低下することがわかっています。

そのため、このようなサプリメントで心血管疾患リスクが減少すると期待されていました。

 

 

2006年にこんな論文が発表されています。

 

Homocysteine Lowering with Folic Acid and B Vitamins in Vascular Disease

April 13, 2006 The Heart Outcomes Prevention Evaluation (HOPE) 2 Investigators

N Engl J Med 2006; 354:1567-1577

 

 

心血管疾患の既往がある40歳以上の女性が対象。

葉酸とビタミンBを内服させると、血中の葉酸値が上昇し、血中ホモシステイン値が低下しました。

しかし、心筋梗塞、脳卒中、血行再建術施行、心血管疾患死は、改善されませんでした。

 

 

1-リスク低下しない

 

つまり、今のところいえるのは、ホモシステインの血中レベルは様々な病気と関連しているらしいということぐらいです。

 

 

一方、CAVI(キャビィ)というのは、動脈のかたさや動脈の詰まり、血管年齢がわかる検査です。

 

 

あお向けに寝た状態で、両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。

時間は5分程度で、血圧測定と同じ感覚でできる簡単な検査です。

結果もすぐに出るので、その場で医師からの診断が受けられます。(サイト:動脈硬化netより)

さくだ内科クリニックも「動脈硬化症の検査(CAVI検査)と治療ができる医療機関」というサイトに掲載されています。

(ちゃっかり宣伝してしまいました。)

 

 

最近発表された論文では、前述のホモシステインとCAVIの値が相関するということを示したものでした。

 

 

Descriptive study of possible link between cardioankle vascular index and homocysteine in vascular-related diseases

BMJ Open 2013;3:e002483 doi:10.1136/bmjopen-2012-002483

 

CAVIto

 

 

 

ホモシステインとCAVIは同様に心血管疾患のリスクを予測することができるという根拠になるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

ストレス・コーピング 焚き火

 

以前にストレス・コーピングのお話をしました。

 

 

私は日本ボーイスカウト沖縄県連盟 那覇16団の団委員をさせてもらっています。

 

医師ということもあり「健康安全委員長」を仰せつかっています。

 

スカウト達の成長を感じながら、本当に貴重な時間を過ごさせてもらっているなと感じます。

 

最近は開業ということもあって、なかなか参加することもできなくなりましたが。

 

naha16&ikoma10 

写真は生駒10団と那覇16団の合同団キャンプの時の集合写真

 

 

 

もうひとつの楽しみはオヤジの会の夜の懇親会です。

 

キャンプをはじめとして野外活動の手練れの人たちが集まっていますから

 

ブルーシートと竹竿でタープテントをはり

 

夜空の下で、焚き火を囲みながら、先輩たちの話に耳を傾けます。

 

 

 タープテント

 

 

 

以前に撮影した焚き火の動画を見つけました。

 

焚き火をすることも (皆で焚き火を囲んで話をすること全部を含めて)

私のスペシャルなストレス・コーピングです。

 

https://youtu.be/vCfGZ5ESJuQ

 

 

 

「いつやるか? 今でしょ。」

 

「いつやるか? 今でしょ。」

 

 

有名予備校の講師の言葉です。

 

 

予備校のCMだけでなく

自動車のキャンペーンCMにも採用されて本当に有名な言葉です。

 

 

気が早いですが、今年の流行語大賞の候補になるほどの勢いがあるのではないでしょうか。

 

 

この言葉は、子どもでもわかりやすい言葉ですし

言葉の持つ勢いもリズムも良いです。

 

 

キャッチフレーズとしては、最高です。

 

 

「ああ。依頼されたサマリーをまとめないとなあ。」

脳の中で、くだんの言葉が響きます。

「いつやるか? 今でしょ。」

 

 

「本屋に行きたいなあ」

やはり、脳の中で響きます。

「いつ行くか? 今でしょ。」

 

 

先延ばしにしがちな私の性格を、この流行語は

確実に 背中押しの役割を担ってくれています。

 

 

私でさえそうなのですから

日本中に流行している今年

今年の日本人は、例年とは違ってくるかも知れませんね。

 

 

 

「Say When」 と 「とう」

 

 

佐藤総さんというアマチュア(?)マジシャンの「トランプと悪知恵」というレクチャーノートがあります。

「アマチュア(?)」という表現にしたのは、「アマチュアA」の定義がマジシャンに限っては

通例のアマチュアのイメージとは少し違うということがあるからです。

 

日本ではマジックのカルチャーを支えてきたのは、彼らアマチュア・マジシャンです。

少し長くなるので、この話はまた別の機会に。

 

 

 

初版が2003年ですから、少し前になりますね。

(佐藤総さんはその5年後の2008年に「カードマジックデザインズ」という衝撃的な著作を発表しました。)

 

 

「トランプと悪知恵」の中の佐藤さん自身の言葉を紹介します。

 

 

「エニー・カード・アット・エニー・ナンバー」と呼ばれる

昔からマジシャンやメンタリストがどうにかして実現させようとしてきた

見果てぬ夢のようなテーマがあります。

 

 

次のような現象です。

観客に、デック1組の中で好きなカードを1枚言ってもらいます。

別の観客に1~52の中で好きな枚数目を言ってもらいます。

観客のひとりがテーブルに置いてあったデックを取り上げ

二人目の観客の言った枚数目にあるカードを確かめると

それはまさしく一人目の観客の言ったカードです。

 

 

つまり、ありえない偶然の一致です。

 

 

この本の中で、佐藤さんはこのありえないテーマの

解決策のいくつかを発表してくれています。

 

 

個人的な思い込みに近いのかも知れませんが

「1から52の数字の中で好きな数字をおっしゃってください。」

というよりも

マジシャンが手にした1組のデックを1枚ずつテーブルに配っていきながら

「あなたの好きなところでストップとおっしゃってください。」

という方が、よく見るシーンかも知れませんね。

そのストップをかけてもらったカードが「選ばれたカード」というわけです。

 

 

この方法が、マジシャンがカードに触れる機会がある分だけ

解決策の範囲が広がっていくわけで

私のような者が思いつくだけでも

1)フェイクカードを利用するもの

2)グライドやパームなどの技法をつかったもの

3)心理的なフォースをつかったもの

など、いくつかのやり方が思いつきます。

 

 

佐藤さんが紹介してくれたテーマを文字通りにしようとすればするほど難解なテーマになります。

 

 

そういうこともあって、なかなかお目にかかれないのかも知れません。

 

 

なんでそんなことを言い出すのかというと

「Say when」

という英語があるらしいことを、最近初めて知ったからです。

 

 

アメリカにお酌をする風習があるのかどうかわかりませんが

沖縄では 「とう、とう」 という言葉が、まさしく同じ場面で使われます。

 

 

アメリカで、相手にお酒など飲み物を注ぐときに

「ちょうど良いところで、結構と言ってください」という意味で用いられるそうです。

ちなみに、もうそれぐらいでいい、と伝えたいときは、ただ”When.”と言えばいいらしいのですね。

 

 

沖縄では、泡盛を水割りにするときに

お酒をつぎながら 「どれくらい入れたらいい? 『とう』 って言ってよ。」 と言います。

「ストップ、ストップ」と言っても、つぐのをやめずに

「 『とう』 って言わなかったさあ。」と言って濃い水割りをすすめてしまうのは定石。

 

 

つまり、相手にたくさんお酒を飲ませたいのですね。

 

 

お酒か何かをついでもらっている時に、もう充分と言うタイミングの時を 「とう、とう」 という表現を使うわけです。

ちょうど良い。

ジャスト・タイミング。

もう充分。

それらを包括した意味があります。

 

 

これって、英語の 「Say when」 とまるで同じだなあと思って。

 

 

マジシャンが言うのです。

 

 

マジシャンが手にした1組のデックを1枚ずつテーブルに配っていきながら

「良かったら 『とう』 って言ってよ。」

「ストップ」

そのまま配り続けるマジシャン。

「え?」

「なんで、『とう』 って言わなかったさあ。」

 

 

そこでマジックが成り立つのなら、新しい解決策の発見ですね。

 

 

 

サラダを先に食べると食後血糖の急上昇が抑えられる  文献から

 

血糖の上がり下がりが、何を先に食べるかで変わってくると言われて久しくなります。

今日はそのお話を紹介します。

 

 

そのお話のもとになる論文が糖尿病学会の学会誌に掲載されたのが2010年ですから

すでに3年が経過しているんですね。

 

 

いわく、「食べる順番によって血糖値の上昇の仕方が違ってくる」

 

 

まずは健康な方の試験結果です。

低Glycemic Index食の摂取順序の違いが食後血糖プロファイルに及ぼす影響
金本 郁男, 井上 裕, 守内 匡, 山田 佳枝, 居村 久子, 佐藤 眞治
日本糖尿病学会誌「糖尿病」(2010)2月号、 53(2):96-101

 

 

これは、健康な男女10名を対象にしています。

 

ドレッシングをかけたキャベツのサラダを食べてから10分後に米飯を食べてもらいました。

食べ終わる時間には制限を設けず、それぞれのペースで食べてもらっています。

採血のタイミングを食前10分、摂食開始後20、30、45、60、90、120分の合計7回行って

血糖値とインスリン値を調べました。

 

もちろん、逆の順番ならどうかという比較をするために

米飯を食べて、10分後にサラダを食べる場合についても調べました。

 

 

結果が以下のグラフです。

 

サラダの順序

 

●の線がご飯を先にサラダを後に食べた血糖の変化です。

30分後にピークがきているのがわかります。

一方で○の線がサラダを先にご飯を後に食べた血糖値です。

ピークは90分後ですね。

 

 

サラダから食べると、血糖値の上昇が抑えられているのがわかります。

 

 

もうひとつの論文は、今度は2型糖尿病の患者さんでどうかということを調べたものです。

糖尿病患者における食品の摂取順序による食後血糖上昇抑制効果
今井 佐恵子, 松田 美久子, 藤本 さおり, 宮谷 秀一, 長谷川 剛二, 福井 道明, 森上 眞弓, 小笹 寧子, 梶山 静夫
日本糖尿病学会誌「糖尿病」(2010)2月号、53(2):112-115

 

 

2型糖尿病と診断されて食事療法のみで治療中の外来患者さん男女の15名を対象にしています。

これも米飯と野菜サラダで、エネルギー量は全部で340Kcalとなるように調整しました。

前の調査と同じように、順番を変えて検査をしています。

 

 

結果のグラフが以下です。

 

 

糖尿病のサラダの順序

 

 

サラダを先に食べた方が血糖値の急上昇を抑えられました。

 

 

ということは、健康な人、糖尿病の人に関わらず

食べる順番は食後の高血糖を押さえると言って良さそうです。

 

 

佐久田家では、知ったかぶりの父(すなわち私)が、子ども達をつかまえて

とんかつ定食を前に「キャベツを先に全部食べるのがよろしい」と訓示をたれます。

「なんで?」と訊かれたら

「なんか血糖値にいいらしいんだよねえ。」とさらに知ったかぶりします(笑)。

 

 

注意していただきたいのは、この2つの論文は、どちらも野菜サラダを「食べ切って」から、米飯に手を伸ばしてもらっているものだということです。

サラダを少し食べて米飯におはしをつける…ではないのですね。

しかも論文の研究通りにするならば、サラダを食べ切って10分経過した後に米飯に手をつけることになっています。

もちろん、そこまで厳密にする必要はないかも知れません。

この研究のデザインがそうなっているだけで、もしかしたらサラダのすぐ後でも効果はあるかも知れません。

 

個人的には、初めはスープでお腹を温めてから…というささやかな喜びも我慢しなければならないのが残念です。

 

 

けれども、食事の順番だけで食後血糖の急上昇を抑えるという方法は、画期的だと思います。

ひとつのヒントとして、これをさらに発展させていく必要がありそうですね。

ほかにもいろいろなアイディアがでてくる気がします。