ネタ元は「いかにして問題を解くか 実践活用編」
芳沢光雄教授の著作です。
ゼミナールの学生に手伝ってもらって725人のじゃんけんのデータをとったそうです。
のべ11,567回のじゃんけんをおこなって、得られた結果が以下の通り。
グー 4,054回(35.0 %)
パー 3,849回(33.3 %)
チョキ 3,664回(31.7 %)
じゃんけんは、グー・チョキ・パーの三すくみ状態だからこそ公平な勝負(?)ができると思われがちですが
ルール上は三すくみでも、実際に出すのはそれぞれ3分の1ではないのですね。
そこには人間の微妙な心理というかクセが出るようなのです。
理由にあげているのが
「人間は警戒心を持つと拳を握る傾向がある」
「チョキはグーやパーと比べてつくりにくい手である」
このデータをもとに、じゃんけんに勝つ方法を伝授するとすれば
● パーが有利!
相手は35%の確率でグーを出し、チョキを出す確率が一番低いとなれば、パーを出す方が有利ということになります。
ほかにも
● 2人で行うじゃんけんであいこになったら、次はその手に負ける手を出すと有利!
つまり、パーとパーであいこになったら、次はグーを出すと有利なのだそうです。
人間はじゃんけんをする時、直前の手と違う手を出したい気持ちにかられるのだそうで
これもデータで裏付けられているそうです。
パーを出した後は、次にグーかチョキを出す傾向が強い。
ですからグーを出せば、勝つか、最悪でも引き分けなのですね。