村山槐多(かいた)は日本の洋画家であり、詩人、作家です。
1919年、肺結核のため22歳の若さで亡くなりました。
その詩集は、死後、友人たちの手によって編集されたものです。
その詩は、真っ直ぐで生き生きとしたエネルギーの塊のような詩です。
タイトルはわからないのですが、「走る走る走る」で始まる詩を紹介しますね。
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走る走る走る
黄金の小僧ただ一人
入日の中を走る、走る走る
ぴかぴかとくらくらと
入日の中へとぶ様に走る走る
走れ小僧
金の小僧
走る走る走る
走れ金の小僧。
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自分の思いをその黄金(こがね)の小僧の走る姿に託しているのでしょうか。
小僧の姿がオレンジ色のシルエットとなって、太陽の光を背景に躍動している様子が浮かびます。
私の大好きな詩です。
下は自画像。