「走る走る走る」

 

村山槐多(かいた)は日本の洋画家であり、詩人、作家です。

1919年、肺結核のため22歳の若さで亡くなりました。

その詩集は、死後、友人たちの手によって編集されたものです。

その詩は、真っ直ぐで生き生きとしたエネルギーの塊のような詩です。

タイトルはわからないのですが、「走る走る走る」で始まる詩を紹介しますね。

*

走る走る走る

黄金の小僧ただ一人

入日の中を走る、走る走る

ぴかぴかとくらくらと

入日の中へとぶ様に走る走る

走れ小僧

金の小僧

走る走る走る

走れ金の小僧。

 

*

自分の思いをその黄金(こがね)の小僧の走る姿に託しているのでしょうか。

小僧の姿がオレンジ色のシルエットとなって、太陽の光を背景に躍動している様子が浮かびます。

私の大好きな詩です。

 

 

下は自画像。

 

Murayama Kaita self-portrait

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