前に映画「メッセージ」を観た時に、「SF映画で観るべき映画」として「2001年宇宙の旅」や「コンタクト」などと一緒に推されていたのが、この「インターステラー」でした。
いつか観たいと思っていて、ふとした偶然でこの週末に観ることができました。
道具として使っている宇宙理論は、そのひとつひとつに慣れ親しんでいない私たちには難解ですが、テーマは「家族の絆」「人生という儚くも限られた時間」です。
「あらすじ」です。
近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。(シネマトゥデイのサイトから)
あらすじを言ってしまえば確かにそうなのですが、繰り返しますがSF冒険活劇ではありません。
「ラザロ計画」というネーミングからもわかるように、キリスト教をモチーフにして人間の弱さと強さ、信頼とあるいは裏切り、そして愛について描かれています。
その愛は、親が子を思う家族愛、恋人との愛、そして人類愛についてそれぞれが描かれ、それらを包括していきます。
169分の長い映画でしたが、それでも「ラザロ計画」の半分しか描けなかったようです(笑)。
あとの半分はきっと成功するのだという確証のヒントを残して映画は終わります。
それにしても、宇宙を相手にするには、言い換えれば惑星間航行をするには、人間が生きる時間がなんて短いのでしょう。
人類が移住可能かどうかをある惑星により、確かめて帰ってきたら、23年があっという間に過ぎていたというシーンがあります。
選択を迫られる度に「時間がない」と議論をぶつける登場人物達の姿が印象的でした。
でも、そういう状況でなくても、本来は人間の生きる時間(人生)は儚いほど短いのでしょう。
いろいろ考えさせられる素晴らしい映画でした。
おススメです。