「よし子さんのお家も、あすは、クリスマスです。」で始まる童話です。
「金のくびかざり」(小野浩著)は昭和3年の「赤い鳥」に初めて掲載されました。
全部で3章ですが、短い童話で、今は青空文庫で読むことができます。
こちら → 「金のくびかざり」
よし子さんの家のペットであるイヌ、ネコ、オウムがクリスマスイブの夜に、サンタクローズのおじいさんに出会うのですが、よし子さんが欲しがっていた金のくびかざりをうっかり忘れてしまっていたというストーリーです。
かごの中でいつも役に立っていなさそうなオウムは、イヌやネコにバカにされていたのですが、今回のよし子さんの危機はオウムの大活躍で乗り切ることができます。
「よし子さんにも、イヌにもネコにも、オウムにも、それはそれはたのしいクリスマスでした。」
めでたしめでたし、で終わる、今の時代では珍しくストレートで、悪い者がひとりも登場しない、心温まるストーリーです。
私のような、ひねてしまった大人も、クリスマスぐらいはこんな素直なお話を読むのが良いかも知れませんね。
YouTubeで朗読を見つけました。