古代メソポタミア文明の時代、シュメール人はくさび形文字を駆使して、多くの神話や文学的作品を残しました。
その中でも、「ギルガメシュ叙事詩」はギルガメシュを英雄を主人公とした物語として知られています。
古代文明の文字で書かれた物語は、多くの研究者の解読の努力のたまものです。
パズルのようなひらめきが必要でしょうし、失われた言葉の解明は、並大抵のものではなかったと想像できます。
言い回しが現代と違うため、なかなかイメージしにくかったのですが、それを補う素晴らしい絵本に出会いました。
三部作の絵本で、まだ1冊しか入手できていないのですが、とてもきれいな絵です。
子ども向けになっているので、オリジナルと設定が微妙に違っている部分もありますが、古代人の精神世界を垣間見た気がして感銘を受けます。
「ギルガメシュ王ものがたり」は、前半でギルガメシュの暴君ぶりが描かれます。本の中盤ではエンキドゥが登場。
後半では、ギルガメシュとエンキドゥとの大格闘の末、互いに相手の力を認め、二人の英雄の友情が芽生えるまでが描かれています。
各地に広がる神話や伝説のもとになっているのかも知れませんね。確かに面白いです。