熱意が能力を開花する

花札の絵柄にもなっている小野道風とカエルの逸話です。

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図柄を見ると、公家らしき男性が傘をさして、カエルが柳に飛びついている様子が描かれています。

Kashimado_-_Ono_no_Tofu_-_Walters_9592

ウィキペディアでは、この逸話を次のように紹介しています。

 

小野道風は、学問がなく書も歌も下手な公家でした。自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書道をやめようかと真剣に悩み、諦めていました。

ある雨上がりの日、庭を散歩していると、カエルが柳の葉に飛びつこうとしている光景が目に入ります。

繰り返し繰り返し、飛びついては落ちていくカエルの姿を見て

「蛙はバカだ。いくら飛んでも柳に飛びつけるわけないのに」

とバカにしていた時、偶然にも強い風が吹き、柳がしなり、見事に飛びつくことができました。

これを見た道風はハッと気づきました。

「バカは自分だ。蛙は一生懸命努力をして偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていない」

と目が覚めるような思いをして、血を滲むほどの努力をするきっかけになったということでした。

そして、ついに日本一の書家になったということです。

 

 

「熱意が能力を開花する」

まさしく、そのことを表した逸話ですね。

 

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