「直指人心 見性成仏」

禅の根本思想は、達磨大師が唱えたとされる次の四つの句に尽きるとされ、これらを「四聖句」というのだそうです。以下が四つの聖句です。

「不立文字(ふりゅうもんじ)」

「教外別伝(きょうげべつでん)」

「直指人心(じきしじんしん)」

「見性成仏(けんしょうじょうぶつ)」

 

白隠の描いた達磨像には、実はこの四聖句が書きこまれています。

注意して読んだことはことはなくても、なんとなく印象に残っている方は多いのではないでしょうか。

Bodhidarma

この図には、「直指人心 見性成仏」と書いてあります。

 

「直指人心(じきしじんしん)」とは、人の心をまさに指し示すことを表しているのだそうです。

他人の心、まわりの外の雑事を気にせず、自分の内なる心を素直に見つめ、自分の可能性を掘り起こすことを意味します。

 

「見性成仏(けんしょうじょうぶつ)」とは、自分に本来そなわっている「仏となりうる性質」 (仏性) を発見して、悟りを開き、仏となること。

ただちに迷いや疑いを去って、自己の本来の姿を悟り実現することを意味します。

 

つまり、日々の生活を通して自分自身の心、内なる自己を見つめ(直指人心)、本来の自分を取り戻す(見性成仏)ことが大切であるということなのでしょうね。

 

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