「うそをつかないこと」

外国のテレビドラマを観ていたら、ハタッと立ち止まってしまうようなセリフに出会いました。

娼婦が「彼」に言います。

「あなたもここに来て、一緒に楽しみましょうよ。」

権謀術数に長けている「彼」が、意外にもそれを断ります。そして、なぜなのかを言います。

「影で何かやると、それは必ず明るみに出るものだ。」

 

ほぼ日手帳の「日々の言葉」にも4月10日のページに、こんな文章がありました。

「じょうずであることよりも、

うそをつかないことのほうが、ずうっとすばらしいことなんだ。

どれほど磨いた技術でも、凄まじいばかりの経験でも、

そのためならぜんぶ捨てられると思うけれど、

それでも、「うそをつかない」という場所にたどりつくのは簡単じゃないんだ。」

糸井重里さんが「今日のダーリン」の中で言った言葉です。

 

「影に隠れない」も「うそをつかない」も、同じ境地を目指した言葉なのでしょう。

常に堂々と太陽に照らされて道の真ん中を歩むということは、言葉にすれば簡単なようですが、糸井さんが言っているように決して簡単な道ではないと思います。

けれども、そこは晴れ晴れとした清々しい道のりなのだと想像します。

「うそをつかない」という場所にたどりつきたいと思わなければ、決してたどりつけない道です。

 

2016-03-20 09.01.43

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA