苦悩の本質

このブログで何度取り上げてきたかわかりません。

 

 それでも人生にイエスと言う V.E. フランクル著

 

フランクルの言葉は人の心を揺さぶる力を持っています。

特にこの著作の中で、「人生の問いのコペルニクス的転換」についてこう述べています。

「私は人生にまだなにを期待できるか」と問うことはない。「人生は私になにを期待しているか」と問うだけです。

人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。私たちは問われている存在なのです。

 

「人間は常に人生から問いかけられている」という思想に生きてこそ、人間本来あるべき姿がある。

そして、人生はけっしてあなたに絶望などしない。あなたがどれほど人生に絶望しても、人生の方があなたに絶望することはない。

 

「苦悩」についても、温かく深い視座でフランクルは語ります。

「人間にとってもっともつらい苦しみは、自分がなぜ悩み苦しんでいるのか、その理由がわからないことだ」

そうです。人間は理由のない苦しみは耐えられない。

今の苦しみや悩みに意味を見出すことができたら、人は救われるかも知れません。

 

苦悩の本質とは、「何かのための苦悩」であり「誰かのための苦悩」であると言います。

その時、苦悩は意味を持ち、苦悩が自分自身を支える力にもなるのだと言うのです。

 

2016-03-02 18.16.38

 

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