本屋の中をいつものようにブラブラしていたら、中学生の娘が平積みになった表紙を指さして
「これ面白いよ。かわいい。」
と教えてくれました。
「へ?どうして知ってるの?」
「学校の図書館で読んだんだけど。この人の絵、かわいいよね。」
早速手に取って読んでみました。
これは文句なく面白い絵本です。読んで笑って、幸せな気分になりました。
以下は出版社からの内容紹介です。
ぼくは、ハナをほじるクセがある。おかあさんにいつもおこられる。りゆうは、「おぎょうぎがわるいから」だって。ぼくもなにかりゆうがほしい。ちゃんとしたりゆうがあれば、ハナをほじってもいいんじゃないだろうか。
ぼくがハナをほじるりゆう。それは、ぼくのハナのおくにはスイッチがついていて、このスイッチをたくさんおすと、あたまから「ウキウキビーム」がでるんだ。このビームは、みんなを楽しい気持ちにすることができるんだよ。
ツメをかんじゃうのは、ツメをくわえて、大人にはきこえない音をだしているんだ。この音は、ゴミすてばのカラスをおいはらうことができるんだよ。
びんぼうゆすりをしちゃうのは、モグラたちに、今日あったできごとを「モグラ語」で教えてあげてるの。
子どもたちがついやってしまうクセ、それには、「りゆう」があるんです。
昔「おとこのこ」だった男性陣も、オトナになった今も「りゆうがあります」をやってしまっているのではないでしょうか?
昔はこの絵本のようにお母さんに、そして今は奥さんや娘さんに対して(つまり女性に対して)「りゆう」を必死になって説明している気がします。
ついついやってしまうクセを、このようにユーモアで笑い飛ばすのは、落語の世界に似て痛快ですね。これを屁理屈だと目くじら立てたりしないお母さん。呆れ顔ですが、心の余裕を感じさせます。
ヨシタケ シンスケさんの絵本をまとめ読みしたくなりました。