アルブレヒト・デューラーの版画「メランコリア」は、寓意に満ちた題材がちりばめられた非常に難解な作品として知られています。
その絵の中の右上に描かれた魔方陣は、知る人ぞ知る有名な魔方陣らしいですね。
アップにすると、下のようになります。
魔方陣というのは、「1からはじまる連続した整数を正方形状に並べて、各行・各列・対角線の数の合計が、どれも同じ数になるようにしたもの」。
ちなみに上の魔方陣だと下のようになります。
ルネサンス時代の占星術師は、4次の魔方陣を木星と結びつけていて、土星の気質であるメランコリア(憂鬱気質)に対抗するものだと信じていたそうです。
ちなみに三方陣は土星、四方陣は木星、五方陣は火星、六方陣は金星、八方陣は水星、九方陣は月、というようにそれぞれのシンボルとされていました。
この魔方陣はまた「対称方陣」とも呼ばれていて、正方形の中心に対して反対側の対称な位置にある数の和が「17」になるように配列されている、特殊な魔方陣でもあります。
魔方陣は西洋だけでなく、中国やインドでもお守りとして身に着けられていたそうですね。