もともとがテンヨーの「3つシールを集めてスペシャルマジックをもらおう!」のプラスワンキャンペーン用のために考案されたマジックでした。
テレビで話題となって、商品化されたと聞いています。
原理としては、100年以上も前に報告された錯視図形が元になっています。
アメリカの心理学者ジャストローが報告したので、「ジャストロー錯視」と呼ばれているものです。
どんな錯視かというと、上下に並べた二つの同じ大きさの扇形は、下の扇形が上の扇形よりも大きく見えてしまうという現象です。
このジャストロー錯視のおもしろい点は、この二つの図形の並び方を変えるだけで、お互いが大きく見えたり小さく見えたりすることです。
下の図のAとBは同じ形、同じ大きさなのですが、Bの方が大きく見えます。
この錯視をマジックとして応用したのがテンヨーの「さっかく定規」。
そして、さらにおもしろいのはこのマジックが逆転の発想から生み出されたものということなんですね。
つまり、「同じ大きさの二つの図形が違う大きさに見えるのならば、同じ大きさに見える図形が違う大きさだったら?」という発想です。
演じている方も、わかっていても不思議な感覚になるマジックです。