謙虚さについて

実は、「謙虚さ」とは誰でもやろうと思えばできる「態度」や「言葉遣い」なのだと思っていました。

ある「型」や「作法」など、それなりのことをトレーニングすれば、「謙虚な態度」は誰にでも身に付くものだと思っていました。

 

けれども、表面的な「謙虚さ」は気持ちが悪いばかりでなく、「この人は信用できない」と思わせてしまうのも事実です。

また、私が謙虚でないと思う人は、昔から印象があまり変わっていません。

どうしてこの人はいつも見栄や虚勢を張ろうとするのだろう。自然体でいる方が魅力的だし、信頼されるのに、と思っていました。

 

そんな時、田坂広志氏のコラム「風の便り」に、なるほどと深く共感した言葉を見つけました。

部分的にですが、紹介しますね。

 

人間は、謙虚になろうと思っても謙虚になることはできない。

自分に自信のない人間は、他者に謙虚になることはできない。

 

謙虚さとは、自分の中に静かな自信が実った時に自然に現れてくる資質なのでしょう。

 

「謙虚さ」とは態度や行動、言葉遣いなどの表面的なことではなく、人間的に成長してやっと身に付くもの、つまり、人としてのあり方や人間性というべきものなのでしょう。

そして、相手への愛情や信頼、尊重によって得られた良好な人間関係が「謙虚さ」として表現されるのだと思いました。

 

付け焼刃的な「謙虚さ」など存在しない、人間性を磨くことが「謙虚さ」を身に着ける唯一の方法なのでしょう。

 

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