楽天主義と楽観主義

 
 アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書) 岸見一郎著

昨日紹介したこの本の中で、アドラーが「楽天主義」と「楽観主義」の違いについて、下のように定義づけしているとありました。

楽天主義と楽観主義

楽天主義と楽観主義の一番の違いは、出発点ですね。

楽観主義は現実を直視し、できるだけ正確に分析し理解することからスタートしています。

そのうえで、「何とかなるとかはわからないけれど、とにかくできることをやってみよう」という姿勢です。

「人事を尽くして天命を待つ」がぴったりくるような姿勢ですね。

表現が面白いです。「何とかなるかわからないけれど、何とかならないわけじゃないかも知れない。結果はわからないけれど、だからできることをやってみよう。」

これを「楽観主義」だというのです。

 

それに対して「楽天主義」は、現実を甘く見ています。時には現実を無視して、都合の悪いことにはフタをしています。

「心が平和なら、現実の不幸は私には関係ない」という感覚です。世界に対して「無関心」です。

ややもすると、私を含め、現代の日本人が陥りやすいワナのように思いました。

 

もちろん、アドラーは人生に向ける姿勢は楽観主義であるべきだとしました。

自分の課題を解決できるとみなす。必ず一本の白い道があると信じる。

アドラーは、その性格性に「勇気、率直さ、信頼、勤勉」などをあげていたようです。

 

 

 

 

 

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