2010年にアメリカの心理学専門誌に発表された論文です。
「笑顔が大きいほど長生きする」
Smile Intensity in Photographs Predicts Longevity
Psychological Science April 2010 21: 542-544, first published on February 26, 2010
1950年以前に大リーグでプレーをした野球選手で、52年に選手名鑑に掲載された230人を調査したものです。
その顔写真をもとにスマイルの程度を分類しました。
その結果、無表情な顔は「笑顔なし」で63人、口の周りの筋肉だけが笑っている「つくり笑い」が64人、口も目も笑っていて両頬が上がっている「満面の笑顔」が23人でした。
それらを約50年後の2009年6月になって、すでに亡くなっている選手の死亡年齢を比較したのです。
「笑顔なし」が72.9歳
「つくり笑い」74.9歳
「満面の笑顔」79.9歳
このように、「満面の笑顔」の選手が長生きでした。
どんな笑顔でいるのかは、その人の気持ちの持ち方を反映しているのでしょう。
そして、それは心身の健康と密接に関係していることを示しているのだと指摘しています。
面白いのは、「つくり笑い」であったとしても、「笑顔なし」より平均で2歳も長生きしていることなんですね。
笑顔は大切。
それがたとえ、写真用のつくり笑いであったとしても。