「詩とファンタジー」の冬思号(2014 No.25)と春生号(2014 No.26)はやなせたかしさんの追悼号でした。
やなせたかしさんが生前葬を企画していたのは、有名なお話ですね。
しかし、準備の段階で東日本大震災が発生したため
「大震災の時にこんなことはできない」と中止にしたということは知っていました。
そんなやなせさんは生前葬だけでなく、「生前追悼号」も企画していたのですね。
この特集号には幻の生前追悼号に寄せたやなせさんと親しい方々のメッセージの数々が寄稿されています。
そして、キャラを代表してジャムおじさんの弔辞。
なんとも懸命に生きてきた方だからこその特集号なのだと思います。
発行人の伊藤玄二郎氏の「やなせたかしさんの思い出」の文中の堀口大學の詩が胸に響きました。
愛すとは少し死ぬこと
愛する者のためゆえに
少し死ぬこと
「飢えた人のために我が身をけずるアンパンマンの生き方に似ていまいか。」という言葉に深く共感します。