「星の王子さま」 サン=テグジュペリ

実はサン=テグジュペリ「星の王子さま」を読んだことがありませんでした。

今まで誰とは言わず、確かにこの小説をすすめられてきています。

けれども、読み(め?)ませんでした。

 

「星の王子さま」というタイトルに妙なメルヘンチックな先入観を持っていたのでしょうか。

いいえ、「大人が読む子供向けの童話」というのも知っていましたし

実家の私の部屋の本棚にもきっとこの本が新品同然に折り癖もつかぬまま並んでいるはずです。

読みかけて…理解できずに挫折したというのが真実です。

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それがなぜか、先日ふとしたはずみで青空文庫で「あのときの王子くん」という邦訳を目にして、読みたいと思いました。

リンクを貼っておきますね。→ こちら

 

青空文庫というのはご存じのとおり、著作権の消滅した作品を集めて公開してくれているインターネットの図書館です。

「星の王子さま」は2005年1月に日本の著作権が失効しました。

それまで岩波書店が独占的に翻訳本を出版していたのが、2005年から2006年にかけて、空前の新訳ブーム・新刊ブームが巻き起こったそうです。

 

確かに、アマゾンで「サン=テグジュペリ」と検索すると数多くの訳本が並んでいるのにびっくりします。

「星の王子さま」というのは岩波書店の内藤濯(あろう)氏が1953年につけたタイトルらしく

原題の「Le Petit Prince」はもともと「小さな王子」という意味らしいのですね。

新訳の本のタイトルも、前の翻訳から自由な発想でつけられているのが多い気がします。

青空文庫の「あのときの王子くん」も、そうした翻訳者の信念に基づいたもののようです。

それだけ、この本が愛されているという証拠でもあるのでしょう。

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「星の王子さま」の感想を、ほかの本の感想のように書こうと思いました。

「子どもごころ」をキーワードにして…、うん、スナフキンの世界にも通じるかも知れない…

それで文章をまとめようと考えていました。

けれども、この本はすごく再読、再々読を促される本なんですね。

 

ヒツジやバラ、キツネ、そして、もちろん王子。

バオバブの木。

それら登場するモノたちが、どんなメッセージを発しているのか。

王子の星めぐりに、どんな意味があるのか。

ぼく(パイロット)と王子の絆についても。

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多くの皆さんがそうであるように、私もこの本にゆっくりと向き合いたいと思いました。

感想はもう少し読み込んでから書くことにします。

 

そのかわり、「星の王子さま」で恐らく最もよく知られている言葉を紹介します。

キツネの言葉です。

 

「とても簡単なことなんだ。心で見ないとよく見えない。大事なことは目には見えないってことさ。」

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