ルイス・キャロルは「不思議の国のアリス」の作者として知られています。
ところで、彼が実は数学者だったというのはご存知だったでしょうか?
ルイス・キャロルはペンネームで、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンというのが彼の本名です。
前述の通り、オックスフォード大学の数学講師として仕事を続けていました。
彼の「狂った時計」というのは、彼の著作の中に何度か出てくる時計の話です。
「1日に1分遅れる時計と全然動かない時計とではどっちが正確でしょう?」
ルイス・キャロルはこう説明します。
「1日に1分遅れる時計は2年に1回しか正しい時刻を指さない。
しかし動かない時計は24時間に2回は正しい時刻を指す。
だから動かない時計の方が正確である。そう思わないかね?」
理屈がなんとも数学者らしいですね。
ところで、「不思議の国のアリス」の原型は「地下の国のアリス」と言います。
大学総長ヘンリー・リデルの娘アリス・リデルに贈った手書きの本です。
ヘンリー・リデルには3人の娘がいて、ある夏の日にその3人の娘たちとともにテムズ川でボート遊びをしました。
長い距離を退屈させないように、キャロルが即興で一人の少女が数々の冒険をするというお話をしたのが基になったのでした。
あとでアリス・リデルがこの物語を書き留めてほしいと頼んだのが名作を生み出すきっかけになったそうです。
「地下の国のアリス」は、キャロル自身が描いたイラストなど手作り感満載で、現在は大英博物館に収載されています。
実はオンラインで誰でも見る事ができますよ。