「医者が心をひらくとき」

「医者が心をひらくとき」という本を時々読み返してみます。

訳者あとがきの最初の文章をそのまま紹介すると

アメリカ医師会雑誌(JAMA)に『ア・ピース・オブ・マイ・マインド』と題するコラムが始められたのは1980年のことである。
「A Piece of My Mind」というタイトルは
「人に本心を打ち明ける」という意味の「give a person a piece of one’s mind」というイディオムからとられたものである。
「本心を打ち明ける」という題名が示すとおり、このコラムは、医師自らが体験した喜びや悲しみを率直に語る場として設けられたものであるが、
開始と同時に多くの読者の共感を得るようになり、
やがて看護師、ソーシャル・ワーカーなど他職種の医療者、そして患者までもが、その「本心」を読者と共有する場となった。

 

 

いずれも短いコラムですが、感動せずにはいられません。

 

つまり、自分がかつて担当した患者さんの姿をどうしても重ね合わせてしまうことが多いのです。

描かれている医者と患者との関わりがユニークなものであればあるほど、共感している自分がいます。

 

そして胸の奥が熱くうずくのを感じてしまいます。

 

本の帯の文が言い当てていると思います。

「医師にとって、医療とは、実は、患者から学び続ける
不断の過程に他ならないことが描かれる。
患者から学ぼうとしない医師に医師の資格はない。」

 

肝に銘じたいと思います。

 

 

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