昨日、クリニックに新しいスタッフが入職しました。
実は白状すると、当の本人よりも院長の私の方が緊張していたかも知れません。
「出会い」というのは人に作れるものではないと言われます。
「出会い」があるから、生きていくことの深み、広がりを味わい、人生の意味を知っていきます。
「出会い」の中に、変化と創造の種がまかれています。
だからこそ、「出会い」に責任を感じます。
この方たちの本来の成長と成熟を妨げるようなことをしていないか。
「出会」った意味をきちんと果たせているだろうか。
この方たちの願いをちゃんと受けとめているだろうか。
考えてみれば、医療者として現場にかかわる私たちが日ごろ思っていることと共通した想いです。
クリニックに訪れる患者さん一人ひとりの願いを受けとめているだろうか。
きちんと医療者としてお役に立っているだろうか。
(ほかの医療機関を紹介した方が良い時は、いち早く判断できているだろうか。)
開業当時、照れてしまって恥ずかしかったのですが、キャッチフレーズ的に
「チムグクルの医療」
なんて言葉を出してしまいました。
今でもやはり照れてしまう言葉です。
けれども、どうしてその言葉をつかったかと思い返すたびに原点に戻った気になります。
『チムグクル』とは、沖縄の言葉で「人の心の奥深いところに潜む、より深い想い」と解釈するからです。 (「院長あいさつ」より)
一つひとつの「出会い」に、喜びと感謝をこめたいと思います。