DVDを借りて「のぼうの城」を観ました。
狂言師の野村萬斎さんが主役で、自由に活き活きとされて魅力たっぷりでした。
クライマックスの田楽踊りは、野村萬斎さんしかできないんじゃないかと思わせるシーンでしたし
そういう意味では、映画自体も野村さんなしでは成り立たなかった気がします。
以下、映画「のぼうの城」オフィシャルサイトのストーリー紹介から。
天下統一目前の豊臣秀吉は唯一残された敵、北条勢を攻めようとしていた。
周囲を湖で囲まれた「浮き城」の異名をもつ「忍城」もその一つ。
その忍城では、その不思議な人柄から農民たちから“のぼう様(でくのぼうの意)”と呼ばれる、成田長親が城を治める事に。
迫りくる天下軍に緊迫する仲間たちを前に、長親は「北条にも、豊臣にもつかず、皆で今までと同じように暮らせないかなあ~」と呑気なことを言って皆を唖然とさせる。
天下軍を指揮する石田三成は忍城に降伏を迫る。
しかし多勢に無勢、と三成軍のなめきった態度に、長親が思いもよらない言葉を発する。
「戦いまする」そして、誰の目にも絶対不利な、たった500人の軍勢対2万の大軍の戦いの火ぶたが切って落とされた…!
史実であるということを抜きにしても、成田長親が農民に慕われ愛される姿は観ているこちらを幸せな気持ちにさせてくれました。
なぜ彼は、あれほどまでに愛される領主であったのか。
歴史に残る攻防戦ということよりも、そこに興味がわいてしまいました。
世の中からはずれた感じでありながら、本質は見抜いていて頑固なまでに筋を通す。
民衆に「ごめ~ん。」と涙を流しながら、素直に不利な戦に突入したことをわびる。
私が好きな言葉に
「守ろうとすれば攻められる。守らなければ守られる。」
という言葉があります。
(出典はわかりません。)
のぼう様はそれを地で生きているような方なのだと思いました。
[youtube]http://youtu.be/9I__lzfCpHU[/youtube]