ホラー映画を無性に観たくなるモードの時があります。
それに対して「理解できない」と嫌な顔をされることもあれば、「わかるわかる!」と同じ匂いのする人がいます。
その「恐怖を楽しむ理由」について、社会学者と認知神経学者がこんな報告をしています。
元記事はこちら→
Why is it fun to be frightened?
https://theconversation.com/why-is-it-fun-to-be-frightened-101055
この研究は、お化け屋敷で行われました(笑)。
参加者はお化け屋敷を経験したあと、幸せを感じ、不安が和らぎ、達成感を得たと報告しています。
さらに、脳の緊張が緩和され、これが気分の向上に関連していることが示されました。
恐怖を楽しむ理由は、単に「楽しいから!」という表面的な答えを超えています。
研究者たちは、恐怖体験が人々に自己認識やレジリエンスを高める機会を提供すると指摘しています。
これは、恐怖体験が「瞬間的なストレスの再調整」を提供し、自信を高めることにつながるからです。
お化け屋敷やホラー映画は、実際には自分の身には危険がありませんから、恐怖に対処する練習をする場でもあります。
これにより、人々は自分自身の反応や身体の変化を観察する機会を得ることができます。
つまり、自己認識が高まるというわけです。
恐怖体験は、人生の「デバッグモード(バグを削除するモード)」とも言えますね。
リアルな危険がないからこそ、自分の反応をテストし、何が自分を動かすのかを理解することができます。
この情報は、恐怖が単なるスリル以上のものであり、心理的な側面での利点があることを示しているというのです。
恐怖体験が提供する「安全な恐怖」は、自己認識やレジリエンスを高める貴重な手段である可能性があります。
なんだかホラー映画が好きなことへの「自己弁護」を、ムキになってしている気分になってきました(笑)。
