「嘘を見破るための言語分析」というようなネット記事を読むと、私の本質が「悪いヤツ」なのでしょうね、「どうやって見破るのか」よりも「こうやったら見破られてしまうのか」と、普通に嘘をつく側の立場で読んでしまっています(笑)。
けれども、大昔から人類が腐心してきたのは、嘘を見破る方法であって、嘘をつき通す方法ではないです。
嘘を見破るために、例えば血圧の変動や呼吸の状態、声の振幅分析、眼球運動測定、赤外線脳スキャナーなど様々な科学技術が駆使されてきました。
それらを総動員しても、嘘を見抜くのが十分でないということは、嘘をつく側が、まだまだウワテだということなのでしょう。そもそも嘘をつくと、生理的な反応が動揺するという前提が間違っているのですね。
本当の嘘つきは、嘘発見の測定器などモノともしないということです。
そこで最近ブームのAIの登場です。
言語テキスト解析という手法により、嘘をついているときに無意識に起こる4つの言語パターンが判明しているのだそうです。
1つ目は、嘘をついているときは自分のことについて言及する回数が減ります。「自分がやった」ではなくて「友達がやった」というアレです。まるで見聞きした話を伝えるように装うのです。自分自身を嘘から遠ざけて切り離すためですが、かなりバレバレではあります。
2つ目は、嘘をつくときはネガティブになりがちだということ。嘘をつく人も無意識的に嘘をつくのは悪い事だと思うからでしょう。その際、自己非難などを示すネガティブな語彙を使用しがちです。連絡ができなかった理由を「携帯が壊れていた」とか「自分の携帯はポンコツすぎる」などと言い出したら、嘘かも知れません。
3つ目に、嘘をついている人は簡単な言葉で物事を説明します。複雑な嘘をつくというのは頭を使うからです。そのため、嘘をつく人は抽象的な表現を多用し、具体的な事実や詳細を避けることが多いです。
4つ目に、嘘をついている人は説明は簡単にしますが、長い複雑な文の構造を使う傾向があります。訊いてもいないような余計な説明を入れがちです。取り繕うのに必死で、つい冗長になってしまうのです。
これらのテキスト分析を見ると、どれもウチアタイするので嘘をつくのも難しく思えてきました。嘘をつかなければいいだけの話ですが(笑)
ふと思いついて ChatGPT に「嘘を見破ることは可能なの?」と質問したら「AIが検出できるのはパターンや傾向であり、これらは常に嘘を示すわけではないのです。」とマジメに返してきました。
そして、こんな回答でまとめてくれました。
「人間の行動は非常に複雑で多様であり、文化的な背景や個々の性格、状況によって大きく異なるため、全ての人や状況に対する一貫した「嘘のサイン」は存在しません。」
だけど、前から言ってますが、そういう ChatGPT もしれっと嘘をつくんだよなあ。
