サハラ砂漠をソーラーパネルで覆うと?

 

ふとタイトルのような疑問が湧いてきたので、ちょっと調べてみました。

広大なサハラ砂漠は、私たち人類が年間で使うエネルギーの100倍以上もの太陽エネルギーが降り注いでいるのだそうです。

砂漠をソーラーパネルで覆えば、世界のエネルギー問題が解決するのでは?と思うのは自然なことですね。

しかし、ソーラーパネルの技術が進化しても、全ての光を吸収することはできず、パネルが利用できる光の波長には限りがあります。どうしたって熱がこもってしまうわけです。

こもってしまった熱を冷却するためには、それこそ莫大なエネルギーを必要とします。

吸収しきれない光が熱に変わると、周囲の環境に影響を与える可能性があります。

正直に言って、ソーラーパネルの設置が、さらに暑熱環境に拍車をかけるとは想像していませんでした。物事は単純ではありませんね。

そのため、別の方法を考え出してもいるようです。それがモロッコのヌール発電所です。

そこでは、光を反射させてエネルギーを変換する新しい試みが行われています。これならば、砂漠の風景を大きく変えることなく、エネルギーを得ることができます。

人類のエネルギー需要が増え続ける中で、私たちは大きな問題も小さな問題も解決する必要があります。

今のところ、サハラのような大きな砂漠でなく、都市のビルの屋上や家庭の庭など、日々生活する場所で太陽エネルギーを有効活用することの方が現実的のようです。