ザ・ビートルズの映画と言えば、1作目の「A Hard Day’s Night」が低予算のモノクロだったのに対して、2作目「HELP!」は予算が倍(100万ドル)になってカラー映画になりました。
1作目よりもさらに「ドタバタ劇」に徹した映画で、なんとも荒唐無稽と表現するしかない映画です。
昔のアイドル映画って、こんなだったよなあと思ったら、これが日本の「アイドル映画」=「ドタバタ」の走りだったそうです。
幼いころに見たフィンガー5の映画の場合は、「東映まんがまつり」とか「東宝チャンピオンまつり」の上映で、ターゲットが子どもでしたから、個人的にはまだ良かった気もします。
一作目の「A Hard Day’s Night」と同様にリンゴ・スターが災難にあうというストーリーです。
監督はよほどリンゴのことが好きだったようで、かなりのイジりようです。
ストーリーはこちら(Wikipediaから)
バハマにあるカイリ教国は、人身御供の儀式直前に生け贄の指輪がないことに気がつく。その指輪がリンゴの指にある事を突き止めた司祭・クラングは、指輪を求めて英国へと渡り、ビートルズをあらゆる手段で付け狙う。始めのうちは身の回りで何が起こっているのか分からなかったリンゴとビートルズ一同だったが、やがて教団に指輪を狙われていることを知り、指輪を抜こうと試みるが何をやっても抜けない。指輪の専門家や怪しい科学者・フットにも頼んだが、やはり指輪はびくともしない。それどころか最後の頼りにした科学者フットまでこの指輪で大儲けを企み、指輪を狙い始める。そんな中で、生け贄にされていたが時間切れで助かった妹を持つ美女・アーメが、ビートルズを救うべく策動する。舞台を英国からオーストリア・アルプス、再び英国を経てバハマへと移す。
ビートルズが本人役で出演しているというのは前作と同じで、ストーリーの方はさておいて、ミュージックビデオとしての映像は十分に見ごたえがあります。
収録曲は以下の7曲。アルバム「HELP!」から使われているものです。
Help!
You’re Going to Lose That Girl
悲しみはぶっとばせ
涙の乗車券
I Need You
The Night Before
Another Girl
まあ、彼らが演技をしている!というだけで喜ぶのがファンですから、個人的にはわからないでもないですが。