神経学者のダニエル・ウォルパート氏は自らを「動作至上主義者」と名乗っています。
「人間の脳の最大の目的は、体を動かすことだ。動くことこそ、我々が世の中とかかわるための唯一の手段なのだ」と語っています。
脳は考えたり感じたりするためではなく、動きを制御するために進化したのだという主張です。
つまり、動くことで脳は喜びを見出し、筋肉は希望にあふれるのです。
「筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法」という本を以前に紹介しましたが、トレーニングに打ち込むことは単に満足感が得られるだけでなく、神経学的にもその効果が裏打ちされるようです。
脳は、運動する人に幸福感などの報酬を与えるという説は、ランニングを趣味とする私にとっておおいに信じてみたい説です。
多くの人が自問する「人はなぜ走るのか」という問いの、ひとつの答えがありそうです。