ミュージカル「南太平洋」の歌の一節にこんな歌詞があります。
陰気な人が好きな人なんていやしない
暗い見通しを聞いて楽しむ人もいない
悪い知らせを心待ちにする人もいない
暗い見通しや悪い知らせ…。
誰もそれらを好んだり望む人はいないでしょう。
けれども、私たちはそれらにずっとつきあわされて過ごしています。
今日、沖縄県ではついにコロナ感染者が800人を超えてしまいました。
AIのような非情な予測装置は、9月上旬には1400人を超えるなどとしています。
人がそれを話題にする時、もはや抗う気持ちも失せて、まるで他人事です。
「自分でよく調べて、よく考えて行動する」
そういう訓練を今までしてこなかったツケがきている気がします。
片手でネット検索しているだけなのに「よく調べる」と勘違いしている人たち。出典を遡ることなく信用する姿勢は、自分では気づいていないのかも知れません。
「よく考える」とは、この場合、科学的に検証することです。科学とは、道理に適う合理性、筋道が通る論理性、実験や理論によって証明できる実証性、どんな事例にも適用できるという普遍性、そして、大切なのが無私性。
無私性というのは、個人の願望や意向に左右されてないことです。
個人的な希望的観測や感想とは無関係なのが、科学です。
第1波の時、地球上の人類が等しく試練を受けた最初の頃、社会には連帯感があったように思います。
この第5波には、一体感の欠如を感じてしまいます。特に「行動する」ことに、統制がとれていない気がします。
ここで食い止めるにはどうすれば良いかを、多くの専門家の先生達がすでに提示してくれています。
今からでも連帯感を持って、よく考えて行動すること。それを強く願うものです。
