とにかく人は外からの刺激に影響されやすく、自分の気持ちや感情が左右されやすい生き物です。
外からの刺激というのは、主に「環境」「他人」「出来事」の3つ。心の状態がこれらに支配され主導権を握られていると言ってよいでしょう。
それは「環境」「他人」「出来事」に、心が瞬時に反応するからです。
自分が苦手なものに対しては、心は固く緊張しますし視野も狭くなります。
自分が好きなものに対しては、心は弾み楽しくなり明るくなります。
外界に主導権を握られてばかりいると、結構それだけで疲弊してしまうものです。心が振り回された状態ですから、本来の自分を見失ってしまいかねません。
心が反応する前に心掛けておきたいこと。
「呼吸」「姿勢」「笑顔」の3つです。
「呼吸」については何度もこのブログでお話いたしました。呼吸に意識を向けてみましょう。
(アーナーパーナサティ・スートラ 最初の4考察より)
一 長く息を吸いながら、長く息を吸っていることを知る。長く息を吐きながら、長く息を吐いていることを知る。
二 短く息を吸いながら、短く息を吸っていることを知る。短く息を吐きながら、短く息を吐いていることを知る。
三 息を吸いながら、全身に気づく。息を吐きながら、全身に気づく。このように瞑想する。
四 息を吸いながら、全身を静める。息を吐きながら、全身を静める。このように瞑想する。
呼吸に意識を向けることは、自分自身に意識を向けることにほかなりません。
いったん立ち止まって自分自身に戻るのです。
それから「姿勢を正しくすること」。胸をはって顔を上にあげましょう。
そして「笑顔でいること」。笑顔の方が気持ちいいです。
外界の出来事はともかくとして「笑顔でいよう」と考えることが大事です。
主導権を外界ではなく、自分自身の手に戻すために、「呼吸」「姿勢」「笑顔」を心がけてみること。
これらを身に着けるためには、ご家族どうしで声掛けしても良いでしょうね。
「笑顔、笑顔!」「そうだった!」
そういう会話ができるご家族は、それだけで既に幸せですね。
