詩人 岸田衿子さんを紹介するときには、どんな説明が良いでしょう。
絵本「かばくん」など多くの素晴らしい絵本の作者として? 女優岸田今日子さんの姉として?
アニメ「世界名作劇場」の「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」「あらいぐまラスカル」「赤毛のアン」の主題歌の作詞者として?
それとも詩「いそがなくてもいいんだよ」や、みんなのうた「だれもいそがない村」の作詞者として?
作品を並べるときりがないくらい、多くの大人にも子どもにも愛される作品を世に送り出した作者さんでした。
その岸田衿子さんの詩で、言葉あそびのような私のお気に入りの詩があります。
くるあさごとに
岸田衿子
くるあさごとに
くるくるしごと
くるまはぐるま
くるわばくるえ
忙しい生活の中で、ひとつひとつの仕事を何とかこなすために窮屈な思いをしているのが今の人たちです。
それを「くるわばくるえ」と、開き直りというか、ヤケグソ気味というか、自分を解放してあげることが大切。
そういうことを教えてくれている気がします。
くるまはぐるま
くるわばくるえ
リズムにのせて唱えてみてもいいですね。