「ステージフライト」への備え

「ステージフライト」という言葉は、英語の「stage fright」から来ています。

つまり、舞台や人前でのパフォーマンスに対する不安や恐怖を指します。

具体的には、人前で話す、演奏する、演技するなどで緊張し、あがってしまう状態です。

「ステージフライト」は誰にでも起こり得る自然な反応ですし、特に初めての経験だったり、大勢の観客の前だったら、なおさらアガリまくってしまいますね。

「あがってしまっている」時には、心拍数が増加するものです。

息切れを起こしますし。手汗がにじみ、背すじが冷たく感じ、顔がほてり、声や膝の震え、口の渇き、胃腸の不調などの身体的症状が伴うものです。

そこまで冷静に自分の体の状態を観察できるはずがなく、頭はパニックです。

「ヤバイよヤバイよ」を通り越して、失神寸前だったという経験をした方もいるかも知れませんね。

多くの本やサイトには、「ステージフライト克服法」が紹介されているものですし、だいたい以下のポイントが挙げられています。

 

イベント前の準備

  • 事前準備:資料をよく理解し、覚え、質問に備える。
  • 運動しながらの練習:運動すると心拍数が上昇し、息切れや発汗が起こります。それを利用して、本番の状態を模擬体験するのです。不安な状態でもプレゼンテーションができるようにするわけです。
  • ビジュアライゼーション:ステージに立っている自分を想像し、不安を感じながらもそれを乗り越えること。
  • 自信の構築:自分に自信を持てる服装やマニキュアをします。
  • 「成長している自分」に焦点を当てる:「良いスピーカーになっている」と自分に言い聞かせる。
  • 目的に焦点を当てる:自分の発表が聴衆にとって有益であることを意識する。
  • 事前に聴衆の前で話す機会を得る:本番前に聴衆の前で話す機会を作る。

 

イベント中の戦略

  • ダブレット呼吸:2回吸って2回吐く。ゆっくりと深呼吸をして、緊張を和らげる。
  • グラウンディングオブジェクト:お守りや小石など、手に握れるモノを準備して、それに触れることで呼吸を整える。
  • 不安を受け入れる:不安を隠さず、それを受け入れる。
  • 感謝の気持ちを持つ:感謝の気持ちを表現し、不安を和らげる。

 

そうは言うものの、「ステージフライト」をこれで克服したという経験はあまりありません。

ただ、「ステージフライト」でぐちゃぐちゃになって、聴衆の皆さんに迷惑をかけてはいけないと思うので、事前の準備はちゃんとするようにはしています。