揚げ物が心に与える影響:不安とうつの要因?

 

揚げ物は食べすぎると、健康に良くない感じがします。

神様はなぜヒトを、美味しいものの過食に耐えられない身体に作ってしまったのでしょう?

しかも、今度は身体だけでなく、心の健康にまで及ぶお話です。

 

元論文はこちら→

Wang A, Wan X, Zhuang P, et al. High fried food consumption impacts anxiety and depression due to lipid metabolism disturbance and neuroinflammation. Proc Natl Acad Sci U S A. 2023;120(18):e2221097120. doi:10.1073/pnas.2221097120

 

イギリスのバイオバンクという大規模なデータベースを用いたこの研究では、揚げ物を頻繁に摂ることが、不安を12%、うつ症状を7%も高める可能性があると指摘されています。

特に「揚げたじゃがいも」がこのリスクを高める要因とされています。

この研究は140,728人ものデータを分析し、その上でゼブラフィッシュを用いた実験も行われました。

この小さな魚がアクリルアミドという化学物質にさらされたとき、不安やうつのような行動を示したのです。

アクリルアミドは、じゃがいもなどの炭水化物が豊富な食品を揚げる過程で生成される化学物質で、神経に毒性を持つことが知られています。

揚げ物が好きな人にとって、この研究結果はちょっとしたショックかもしれません。

心の健康も考慮に入れたバランスの良い食生活が大切です。

揚げ物を食べること自体は悪くありませんが、その頻度と量には注意が必要だということですね。

食事は、私たちの心にも影響を与える重要な要素だということです。

何を食べるかが、身体だけでなく、どれだけ心に影響を与えるか、考える価値があります。