若い時はそうでもなかったのですが、寝ている間に夢を見るのが当たり前になってきました。
最近では、夢を見ないで朝を迎えてしまった時には、何だか損をした気持ちになってしまいます。
夢の世界は、現実の常識が通用しない不思議な空間です。
そこでは、空を飛ぶことも、水中で呼吸することも、一瞬で異次元に跳ぶことも可能になります。
しかし、この「夢」に、科学がアプローチする瞬間がありますね。REM(Rapid Eye Movement)睡眠と言われるフェーズです。
この段階で人は多くの夢を見ると言われていますが、なぜでしょうか?
科学者たちは、以前からこの疑問を解決しようとしていますが、謎は深いままです。
REM睡眠の興味深いところは、この間に脳が「大掃除」を始めることです。
この掃除は私たちの思考や感情、さらには記憶にも影響を与えています。
体の他の部分が休息する一方で、脳はずっと働き続けています。
この清掃作業は、脳の神経細胞が新しい情報を効率よく処理できるようにするためのもの。
日常の喧噪から離れ、脳が自己メンテナンスに専念できる貴重な時間なのです。
では、この夢の中で何が起こっているのでしょう?
実は、夢は一日の出来事や感情、思考を「再編成」しています。
例えば、ある人が一日中数学の問題に頭を悩ませていたとします。
夜、その人が夢で数学の問題を解く場面を見た場合、それは脳が日中の情報を整理し、新しい視点や解決策を見つけようとしているのかもしれません。
もちろん、夢には多文化的な側面もあります。
いくつかの文化では、夢を未来の予知や神秘的なメッセージとして解釈することもあります。
ご存知の通り、夢の謎が全て解明されたわけではありません。
何が真実で、何がまだ解明されていないのか。
期待したいのは、科学は常に進化していることです。
さて、今夜はどんな夢を見るのでしょう。
寝る前にこの話を思い出して、新しい一日に備える時間として、夢の中での体験を楽しみたいです。