修行の道:冷水シャワー編

 

人間は、もちろん快適さを求めるものです。

暖房やエアコン、温水シャワーなど、私たちは自分自身を快適な環境に置くために、様々な技術を駆使し、工夫してきました。

しかし、その快適さが必ずしも最善の選択であるとは限らないということです。

私が実際に実践している訳ではないので、なんとも説得力がないのですが、「冷水シャワー」のお話をします。

冷水シャワーと聞いて、多くの人が思うのは「夏はギリセーフでも、年中は無理だ」という反応でしょう。

確かに、温かいシャワーから冷水シャワーへの移行は、まるで冬の海に飛び込むような衝撃を伴います。

しかし、その衝撃がもたらす利益は、その苦痛を上回るものなんだそうです(笑)。

 

まず、朝の冷水シャワーは、一日の始まりに最適なエネルギーブーストをかけます。

朝の眠気を吹き飛ばしますし、一日の活動に備えるための最良の方法と言えます。

冷水が身体に当たった時の衝撃を想像してみてください。

心臓は激しく鼓動し、肺は深く呼吸をし、目は大きく開くようになります。

これはまさに、一杯のコーヒーを飲んだ時と同じような(いや、それ以上の)覚醒感をもたらします。

しかし、コーヒーと違って、冷水シャワーにはカフェインの副作用はありません。

「まさに大自然のエナジードリンクやぁ!」と叫びたくなるほどです。

 

また、冷水シャワーは、血液循環を改善し、心血管の健康を促進します。

冷水が身体に当たると、血管はより効率的に血液を送り出し、全体的な心臓の健康を向上させます。

冷水と温水を交互に使うことも効果的です。

冷水は血液を内臓に送り、温水はその逆の効果をもたらすのです。

これにより、血液循環が改善されます。

また、ある研究では、冷水に30秒間さらされるだけでも免疫系が改善することが示されています。

その研究の参加者の中で、30秒以上冷水浴をした人々は、病気になる可能性が低かったそうです。

つまり、冷水浴は血行を改善するだけでなく、病気に対する免疫力も高めるのです。

 

最後に、冷水シャワーは、精神力を鍛錬します(そこ?笑)。

抵抗感があることをあえて行うことで、意志力は強化されるものです。

これは筋肉を鍛えるのと同じ原理です。

筋肉を大きく強くするためには、前回よりも重い重量を持ち上げる必要があります。

精神力や意志力も同じです。

自己規律を必要とする何かに自分自身をさらすことで、意志力の筋肉を鍛えることができるわけです。

つまり、自己鍛錬、言い換えれば、修行です(笑)。

しかし、筋肉を鍛えるのと違って、冷水シャワーはジムの会費は必要ありません。

これは、無料の自己啓発プログラムとも言えるでしょう。

 

このように、冷水シャワーは、身体と心に多くの利益をもたらす(のだそうです)。

しかし、その恩恵を受けるためには、まず自分自身を冷水に慣れさせる必要があります。

最初は温水から始め、徐々に水温を下げていくことで、身体は冷水に適応していきます。

そして、その適応力は、日々の生活の中での他の困難を乗り越える力となります。(たぶん)

しかし、その適応力を身につけるためには、まず冷水に飛び込む勇気が必要です。

 

 そういえば、言い忘れていました。氷水である必要はありません、ただ冷たいだけで大丈夫だそうです。