夜型と朝型

 

森の中を想像してみてください。

夜が訪れると、フクロウは目を覚まします。夜の静寂の中、狩りを始めます。一方、同じ森の中で、別の生き物たちが朝日と共に活動を開始します。

それぞれが自然界のリズムに従って生きています。これらの生き物たちの行動パターンは、人間の生活習慣と興味深い共通点を持ちます。

英語の表現で、夜遅くまで活動する人間を「night owl(夜型のフクロウ)」、明け方から活動を始める人を「early bird(早起きの鳥)」と呼びます。

夜型や朝型人間を、森の中の鳥にたとえるのは、こうした行動時間帯の差異を見事に捉えているものですね。

これらの生活パターンが、人間の健康にどのような影響を及ぼすかについて、科学的な見識が得られています。

米国からの研究によれば、夜型人間の方が心疾患や糖尿病などの慢性的な疾患になりやすい可能性があると指摘されています。朝方人間の方が脂肪をエネルギー源として燃やすのが容易だからです。

森の中の生物と同様に、人間の生活パターンも独自のリズムに従っています。

けれども、それが健康に影響を与えることを理解し、自分に適した生活リズムを選択することが重要だということを覚えておいた方がいいです。