小説「変な絵」

 

先日、娘から借りた本をイッキ読みました。雨穴さんの小説「変な絵」 です。

この本は、9枚の奇妙な絵に隠された謎を解くミステリー小説です。

 

ある日、とあるブログに「風に立つ女の絵」という絵が投稿されていました。その絵は、風に吹かれて髪をなびかせた女性が描かれたもので、とても不気味な印象を与えます。

ほかにも消えた男児が描いた「灰色に塗りつぶされたマンションの絵」、山奥で見つかった遺体が残した「震えた線で描かれた山並みの絵」など、それぞれの絵が、ストーリーを読み解くうえでのカギとなってきます。  

9枚の奇妙な絵に隠された謎を解き明かすとき、すべての事件が一つに繋がるというものでした。

 

敢えてジャンル分けするならば、「スケッチ・ミステリー」とでも言うのでしょうか。

著者の雨穴さんは、最も注目を集めるホラー作家の一人であり、この本にも雨穴作品のキーマンである、「栗原さん」も登場します。

この小説は、一つの事件が解決するまで、読者を引き込んでくれました。 

 

YouTubeに、「変な絵 第一章」と題した雨穴さんの動画があります。

この動画を見て本を読むと、さらに面白さが倍増すると思います。ネタバレにはなりませんので、安心して観てみてください。