「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」は、スーザン・ケインによる2012年の書籍です。
スーザン・ケインはアメリカの作家兼講演者で、同じテーマを扱ったTEDトーク「The Power of Introverts」は実に2500万回以上視聴されました。
この本では、内向型人間の強みと、彼らが社会で成功するために必要なことが述べられています。いわば「内向型人間」をとことん擁護する本です。
内向型人間が外向型人間と比較された場合、外向型よりも劣ると誤解されがちですが、多くの場合、彼らはより創造的で、より集中力があり、より共感力があるのだと主張しています。
ただし、そのためには内向型が力を発揮できる環境を作り出さなければなりません。
例えば、内向型はグループにいると他の人の意見に追従してしまうので、一人で活動した方がよかったりもします。
つまり、自分独自のアイデアを考え出す一人の時間が必要なのです。
ですから、著者は内向的な人々に対して、自分自身を見つけるためにも、孤独に耐える力が必要だと言っています。
また、他の人たちが持っていない独自の観点やアイデアを持っていることが多く、それを活かすことが重要であると指摘します。
ケインの活動は世の中の内向型の声を高めるのに役立ちました。
最後に、著者は、社会全体として、内向的な人々と外向的な人々のバランスを取ることが重要であると主張します。