「新しいことば」の勉強

 

4月になると語学を学びたくなる病にかかります。

これはNHKの語学講座が4月に始まるのが大いに影響しています。

大昔に購入した音源とテキスト(2018年4月号の「英会話タイムトライアル」)がスマホに入っているので、それに取り掛かればいいのですが、わざわざ新しい年度のやつに目がいってしまうのです。

ほかのデジタル・コンテンツに関しては、逡巡したふりをして結局「ポチり」してしまうのですが、語学に関しては何十年も挫折した経験があるので、さすがにあきらめます。

勉強目的の大人の語学学習は「どうせ続かない」と知っているので、妥当でしょう。

しかし、以前にも書きましたが、外山滋比古さんの著書に「ことばによって、長生きをし、若々しくなる方法がある。いちばん簡単なのは、新しいことばを毎日すこしずつ覚えることだろう。英語でもフランス語でも、あるいは韓国語でもマレー語でも結構。急がずにすこしずつ勉強する。子供に比べてはるかに覚えが悪いが、それだけ心が老化している証拠である。一生懸命に勉強していると、だんだん「童心」に近くなる。童心がなくてはことばは覚えられないからだ。童心が若さをもたらす。」というのがありました。

幾つになっても、新しいことばを勉強することは、(劇的な向上はないにしても)多少なりとも未来に対する期待を持つことになります。

…ということで、何か良い題材はないかと考えました。今さら英語は私にとって「新しいことば」ではない気がします。(職業的にも必要な言葉です。)

ふと私の中の厨二病がざわざわと騒ぎ出して、2000年前の書物を読めたら素敵じゃないかと思いついてしまいました。それができたら人類の文化遺産、知の起源に直接触れる機会になります。

プラトンとかアリストテレスの哲学書を古典ギリシア語で読むなんて、暗号解読みたいな感じでいいかも知れない。それこそ「童心」そのものです。(いや、厨二病です!)

この憧れを勉強欲に変えて、まずはいろいろと前調査してみましょう。

辞書は何をつかえばいいのか、そもそも古典ギリシア語で書かれた書物は手に入るのか。

放送大学は扱ってないか? 独習可能なのか?

挫折は半分目に見えている気がしますが、面白がっているうちが楽しいですね。